五十路のサラリーマンがなぜ辛いのか。「会社員人生の中で50代に入ると、ルールがよく分からないゲームが始まる」からだ。「何かを作り出したヤツ」「目立ったヤツ」そして「一言多いヤツ」はまず出世できない。そのルールを理解した人は、言うべきことを言わず、すべきこともせずに役員に。そんな理不尽な?
メーンの語り手は「日経ビジネス」などで人気のコラムニストと電通を飛び出した広告制作者。2人は高校の同級生だ。教室の隅で盛り上がる「おっさん高校生」の会話にクールな女子が鋭く突っ込む、という構成で、「あるある」とうなずきながら読めて飽きがこない。偉い文化人の正論では出てこない、等身大のぶっちゃけな「人生の諸問題」への処方箋が、漢方薬のように染みてくる。
所詮、自分を苦しめているのは「猿山」の中の話なのだ。実用よりも愉快な本を探している方、そして、いま辛い夜を過ごしている50代にお勧め。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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