戦前戦後を通じて常に権力の中枢におり、昭和62(1987)年に満90歳でこの世を去るまで政治の表裏に関わり続けた政治家・岸信介。「昭和の妖怪」とも呼ばれた彼を主人公に、その波乱の生涯と激動の昭和を描いた本作は、昭和小説の新たな金字塔とも言うべき大作だ。
国家運営において先頭に立つのは、武官ではなく文官であるべきだと考えた岸が、戦前においては経済の力で世界と戦おうとし、戦後においては真の独立国家再建を目指し、日米安保や憲法改正など、今につながる重要な課題について国内外で息詰まる駆け引きを続ける姿を、ドラマチックに描いている。
新元号が「令和」と決まり、新しい時代を迎えようとしている日本。平成を振り返るには、昭和を知ることが欠かせない。これからの日本を語り合うためにも、いま必読の歴史ドキュメント小説だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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