「ジャズ超名盤研究2」　小川隆夫著

音楽ジャーナリストの小川隆夫が、ジャス・ファンにおなじみの「超名鑑」を、作品データや背景解説、メンバーや全曲の紹介、関係者の発言、関連盤ガイドなどで徹底的に解剖して好評を得ていた「スイング・ジャーナル」の人気連載「ジャズ超名盤研究」。それを書籍化した第1弾に続き、オール書き下ろしの第2弾が登場した。

雑誌の連載だったということで各アルバムがランダムに並んでいた前作とは違い、こちらはおよそ時系列順で、前後のつながりの有機性もあるところにはあるので、最初のセロニアス・モンク「ジーニアス・オブ・モダン・ミュージック」から最後のウェザー・リポート「ブラック・マーケット」までを、ジャズの歴史の流れを感じながら読むこともできるような形になっている。

ジャズ入門者からベテラン・リスナーまで、これを読めばあの名盤をじっくりと聴きたくなること間違いなし。