今年6月国会で「働き方改革」法案が成立したが、本書の副題にあるように、これによって「誰が得をして、誰が苦しむのか」。得をするのは経済界・企業という働かせる側であり、苦しむのは働かされる側であることを、経済を専門とする新聞社の論説委員の著者が明らかにする。
日本で過労・過労死の問題が噴出したのが1980年代末。「24時間戦えますか?」といったCMが平然と流れていた頃だ。以来、適切な法規制もなく、行政の怠慢によって犠牲者は出続けている。
その一方で、労働時間の規制をはずす高度プロフェッショナル制度など、政府は財界を利するための改革を出し続けてきた。その必要性の論拠としている事柄がところどころで実はフェイクであることを、著者は一つひとつ解き明かしながら解説する。誰のための改革か。勤労者必読の書。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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