ページをめくる前から「若者わからん!」というタイトルにうなずく人は多いと思う。新入社員が配属されて素顔が見え始めたこの時期、そして新卒採用が本格化したこの時期に、博報堂の若者研究所リーダーで1万人を超える若者と活動を共にしてきた著者の分析とアドバイスは貴重だ。上司たちの居酒屋での若者評は愚痴で終わってしまうことが多いが、本書は従来の常識が通用しないスーパーゆとり世代を動かす極意に110ページをさく意欲作。
「自分の意見を主張しない」一方で、「表面上は従うが動かない」若者が上司に求めるのは「憧れより共感、畏怖より親近感」であり、上司に必要なのは「横から目線」だとさとす。著者は言う。今まで軽視してきた労働者である若者に対する研究を、政府も企業も自治体も行うべきだと。人手不足倒産をしてからでは遅いのだと。若手に抱く違和感の正体を知った、納得感のある1冊だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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