海外から見た日本、をテーマに執筆活動を続ける開高健ノンフィクション賞受賞作家、水谷竹秀氏の最新作。
舞台は、タイ、バンコク。陽光降り注ぐ南国にそびえ立つ高層ビルの一室で日本人が一斉に電話を受ける職場がある。徹底したコストカットのため、バンコクに移されたコールセンターで働くのは30~40代の日本人。その姿に衝撃を受けた著者は、そこに働く人たちを丹念に取材していくが、果たしてそこから浮かび上がってきたのは、現代日本が抱えるさまざまな問題だった。
非正規労働経験者、いじめや引きこもりなどの辛い過去をもつ人、借金から逃れてきた人、日本では理解の進まない性的少数者の人。風俗にハマってしまう女性...。彼らの口を通じて語られる、生きづらく居場所のない日本の姿にこそ、私たちが直面する現実なのだということを考えさせてくれる意欲作だ。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
記事一覧 公式サイト当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!
広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?