「白血病社長」松井理悦著

著者は「からあげ専門店」の名を世に広めたパイオニアで、メディアでの取材も多数受けたベテラン経営者。会社の今後を左右する大事なときに白血病が発覚、闘病生活を余儀なくされたところから物語はスタートする。

経営に専念し治療をおろそかにしたため病状が悪化、緊急入院し生死の境をさまよう。いよいよ経営者の道も閉ざされそうになったとき、周りの助けを得ながら経営のスタイルを一新、病気と闘いながら売り上げを伸ばすというV字回復を遂げた。

さい帯血移植で寛解となり、再発のリスクを抱えながら現在も経営者として活躍している。

入院生活中に難病支援活動を行い、選挙出馬も果たすという大胆な行動力。病気の「病」は病院に任せ、「気」を自分の力で正しく持って病気へと立ち向かう精神力。

著者のポジティブで何事にも果敢にチャレンジする姿勢は、多くの人を元気づけるだろう。