国連職員といえば、語学に堪能なエリートを思い浮かべがちだが、紛争地や被災地などで型破りな支援活動を指揮してきたのが、本書の著者。元国連WFPアジア地域局長、忍足謙朗氏は、銃弾飛び交うコソボ紛争や内戦の続くスーダンで異なる国籍のスタッフをまとめ(スーダンでは77国籍!)、トラックやヘリ、飛行機による食糧支援をしてきた。
多国籍にわたるスタッフたちを従わせるコツとは何か? 特に危険地域においては「何がなんでも助ける」というリーダーの姿勢だそうだ。そこは軍隊と同じ。具合の悪いスタッフは必ず休ませ、病院に運ぶ。小手先のノウハウではないリーダーシップの本質が、世界各地での得がたい体験とともに語られている。
中でも驚かされるのは、視察のために入った北朝鮮の実情だ。暴走する指導者のもとで、妊婦や赤ちゃん、子供たちの栄養状態が支援を必要とされるレベルであることもよくわかる。
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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