白い巨塔、大地の子、沈まぬ太陽...。なぜ、山崎豊子だけが、本物の<男>を描くことができたのか? こんな疑問から始まる。
山崎は、デビュー時からカッコいい男を書こうとしてきた。が、大阪という商人の町でそれは難しく、男らしい<男>を指向するほど、男らしい<女>の話になってしまう。次いで、舞台を病院や銀行という男の世界へ移すと、男らしい<男>を書くことはできるものの、時代の制約から、主人公はどうしても<悪>の存在となった。しかし、『不毛地帯』以降、ついに山崎は、<善>を指向する、本物の<男>を書くことに成功する。
なぜか? 半沢直樹から、三島由紀夫、井上陽水、葉隠、松本清張、カントらと比較しつつ、そんな男たちの「謎」を解き明かす。
そして戦後日本が解決できず、今に続く難問を解く鍵まで、山崎文学の中に発見する。核心部分で、思わず「あっ」と声が出る1冊!
産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。
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