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「電王」高嶋哲夫著

  虚弱体質で寝込みがちだった相場。極貧の母子家庭に育った取海。級友にのけ者扱いされる8歳の2人を結びつけ、救ったのが将棋だった。
 生活苦から抜け出すために勝負に心血を注いでいく取海につられ、相場も棋力を驚異的に向上させて、同時期に奨励会に入会。
 そして12歳で迎えた三段リーグ、最終戦で2人は激突した。取海が辛勝して最年少プロになり、借敗した相場は棋界から去った。20年後、全7タイトルを保持する取海はトップ棋士として初めて将棋ソフトと対局する。将棋界の威信を懸けた一戦。対戦相手は、人工知能(AI)研究で世界から注目を浴びる、かつてのライバルだった・・・。
 AI、人間対コンピューターといった現代的な題材を扱うからこそ、人とのつながりや努力の意義など、普遍的な要素が浮かび上がってくる。
 果たして自分が選んだ道は正しかったのか。その問いは読者にも投げかけられる。 

書名:電王著者:高嶋哲夫発行:幻冬舎定価:1400円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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