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「俺たち妊活部」村橋ゴロー著

  人気ライターとして活躍する著者が、不妊治療を始めとする“妊活”に励む夫婦の姿を、男性の視点からつづった1冊。第1幕では、101人の妊活経験男性への取材に基づく「実家からのプレッシャー」「借金とプライド」といったリポートを紹介。治療を続ける上で、男性が抱えるジレンマや葛藤が体験談を通して伝わってくる。第2幕では、かつて借金まみれだった著者の、どん底時代を支えた妻とのエピソードや、不妊治療に奮闘する様子が涙と笑いを交えて描かれている。
 年齢を重ねるにつれ低下する妊娠率。過酷な治療と度重なる流産。厳しい現実を突きつけられてもなお、前向きにひた向きに取り組む姿勢に、男女問わず共感を覚える内容となっている。随所に垣間見える著者なりの心遣いは、これから治療に臨む夫婦の良き手本となる。きずなを固め合う2人の姿に、妊活がもたらすものが決してひとつではないことを実感する。


書名:俺たち妊活部
著者:村橋ゴロー
発行:主婦の友社
定価:1300円+税

夕刊フジ

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