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「ザ・昭和呑み」木澤聡著

  昭和の風情ある店の魅力を紹介しながら、著者自身の昭和の思い出を織り交ぜたエッセー集。古くても不便でも人情に厚い昭和的な店には、心をつかむ温かい要素がいっぱい。
 「居心地が良くて、帰って来た感が満載。テレビがあったりして、独り酒でも安心。店主は寡黙で仕事一筋。おかあさんはおしゃべりで気遣い十分ながらも、どこかおせっかい。良くも悪くも店を形成させている濃い常連さんたち。入口は立てつけが悪くて、なかなか開かなかったり、スモークガラスで中が窺い知れなかったりと、入りづらさ120%でも、勇気を振り絞って一度入ってしまえばそこはパラダイス!」(本文より)。
 100軒を超える店での呑み喰い話がぎっしり。店の選択眼、味覚の確かさ、“次の吉田類氏”と評される著者の、独特の文章センスが光る1冊。「昭和呑み」とは、呑み、喰い、語らい、人と交わること。読めば今すぐ昭和呑みしたくなる。 

書名:ザ・昭和呑み
著者:木澤聡
発行:セブン&アイ出版
定価:1200円+税

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