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「幸せの日本論 日本人という謎を解く」 前野 隆司著

夕刊フジの書評から
2015/4/24
 　ネット書店で「日本」と検索すると、膨大な数の日本論・日本人論が出てくる。「日本人ほど自国論好きはいない」と言われるが、本著はこれまでにない画期的な実用的日本人論。それは、著者が幸福学の第一人者で、脳科学・ロボット工学者だからだ。
　歴史、文化、宗教、政治、哲学などの観点から西洋と東洋を俯瞰（ふかん）し、日本という国が持つ豊かな森のような幸福の源泉の数々、日本人の多様性を受容する精神構造などを分析。
　「日本人は考えをはっきり言わない」「日本人は決断が遅い」など、日本人の短所といわれる特徴は、現代においては、本当は長所ではないのかについて、10の特徴を挙げて検証。そして、全体が調和し共生する社会モデルとして、日本型システムの理想型を思索しながら、世界がそのように「日本化」していけば、誰もが幸せになれる平和な世界が可能なのかについて考察していく。

書名：幸せの日本論 日本人という謎を解く
著者：前野 隆司
発行：KADOKAWA
定価：840円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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