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「なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか」 石 平著

  国際的な常識を順守せず、力による海洋進出をもくろむ中国。一方でアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立にみられるように、「覇権」という一点に彼の国の行動原理が集中しているのはどうしてか。
 その本質を理解するには、「中華秩序」によって生み出された中華帝国自身の盛衰と、周辺国家を含む興亡の歴史を知る必要がある、と著者はいう。始皇帝の時代から栄華を極めた漢や唐、習近平国家主席率いる現代中国まで、2000年の中華帝国史を一気に概観したとき、そこから浮かび上がる「歴史の法則」がいまでも繰り返されていることに、読者は驚くはずである。
 ならば、そうした「歴史の法則」は、膨張する中国と相対する日本にどんな知恵を授けてくれるのか。
 『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』で山本七平賞を受賞した気鋭の作家が、満を持して放つ極東興亡史。

書名:なぜ中国は覇権の妄想をやめられないのか
著者:石 平
発行:PHP新書
定価:780円+税

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