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「勝負論」 青木 功著

  レッスン書が多いゴルフ本で、現役一流選手がアタマの中を書いた本は極めて少ない。米国ツアーで優勝した初の日本人であり、72歳で現役の「世界のアオキ」が、50年以上のプロゴルファー生活で培った、勝つことへの思考や秘訣(ひけつ)を、本書で初めて明かしている。
 天職の見つけ方、一流と二流のちがい、稼げる人の条件、ニクラスやジャンボ尾崎とのライバル論、松山英樹と石川遼への言葉、マスターズや全米OPなどへの挑戦、道具論や妻子への思いなどが18ホール(章)に詰まっている。
 勝因の根源には「プラス思考」と「人との良縁」という著者の人柄も垣間見え、田中角栄元首相や本田宗一郎氏との交流の逸話も一読に値する。また、「反・ゴルフ論」の章も面白い。不器用な人ほど上達する、目で盗んで学べ、「人任せ」が成果をあげる、という指南も新鮮だ。ビジネスや人間関係に応用できる、「生き方のヒント」があふれている。

書名:勝負論
著者:青木 功
発行:新潮新書
定価:780円+税

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