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「遺品整理士という仕事」 木村 榮治著

  かつては遺族が自分の手で行うのが当たり前だった遺品整理。近年、家族が遺品整理を担うことが難しくなってきているという。背景には急速に進む高齢化や家族づきあいの稀薄(きはく)化などがある。そこで最近、急速に存在感を増したのが遺品整理業だ。
 だが、黎明(れいめい)期のそのビジネスに携わる業者は玉石混交。そのなかからよい業者を見つけることは難しい。選び間違えれば、一度しかない遺品整理の機会は台無しになり、故人に申し訳も立たないだろう。
 自身も遺品整理で悲しい体験をした筆者は、質の高い遺品整理業の必要性を痛感し、「遺品整理士認定協会」を設立、これまでに1万人以上の遺品整理士を誕生させているという。遺族の気持ちに寄り添ってくれる「プロ」の遺品整理士の見つけ方から、亡くなる前にやるべきことまで教えてくれる本書。いざとなる前に、しっかり学んでおきたい。

書名:遺品整理士という仕事
著者:木村 榮治
発行:平凡社新書
定価:760円+税

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