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「スクールポーカーウォーズ 1 」 維羽 裕介著 平沢 下戸絵

  「テキサス・ホールデム」ポーカーをご存じだろうか。日本で知られる手札5枚を交換するのとは異なり、手札2枚と共通カード5枚、計7枚から5枚を使って役を作る。海外カジノでは主流のルールで、昨年の世界大会優勝賞金は10億円。国内でも競技者が増加中だ。
 本作はテキサス・ホールデムを題材とした青春小説。嫌われ者の主人公と転入生のヒロインが出会い、物語は幕を開ける。彼女が語る必勝法、それはギャンブルをしないこと。ベストは選べない、ベターを選ぶ。確率計算に脳をフル回転させ、相手によって戦術を変え、仲間とともに最強チームを目指す。
 自費出版された電子書籍が話題を呼び書籍化。ポーカーの心理戦は緊張感に満ち、エンタメ性あふれる展開も魅力。挿絵は昨年の本屋大賞『村上海賊の娘』の装丁画を手がけた平沢下戸が描く。ルールも丁寧に解説されており、入門書としてもオススメの1冊だ。

書名:スクールポーカーウォーズ 1
著者: 維羽 裕介著  平沢 下戸絵
発行:集英社
定価:1000円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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