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「近所鉄道」 梅田 十三著

  別段変わったことのない通勤電車や普通列車に、なぜ人を引き付ける奇妙な磁力があるのか。ありふれた鉄道路線にただ運ばれていくことが、なんでこんなにグッとくるんだろう?
 そんな気持ちになったことがある方も、ない方も文筆の味に引き込まれ、活字を追うだけで列車に乗って揺られているような気分を味わえる鉄道エッセーだ。文体は一見わがまま、ちょっぴりためらい、意外に洒脱(しゃだつ)。思わずその「あるある感」に納得の、鉄道路線の風景や車内風景を描く著者の1人語りが臨場感を高める。
 電車、気動車から汽車列車まで、首都圏から静岡県に至る53路線の旅をつづる。内田百?、宮脇俊三といった鉄道紀行文の大家への敬意と愛情もあふれた、新本格・鉄道エッセーの登場である。

書名:近所鉄道
著者:梅田 十三
発行:現代書館
定価:1800円+税

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