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「雨に泣いてる」 真山 仁著

  2011年3月11日。東北地方に巨大地震発生。主人公である新聞記者・大獄は被災地取材に赴いた。全国紙の社会部記者である彼にはどうしても現場に行く理由があったのだ。志願して乗り込んだ彼を襲ったのはベテラン記者でさえも言葉を失うほどの悲惨な状況。
 それでも彼は、災害直後の壊滅がもたらした衝撃にあらがいつつ、証言者に徹しようとする。しかし人間の営みが踏みにじられた地が、大獄を思わぬ方向へと誘う。
 その時、姿を現したのは、ある被災者男性の隠された人生だった。自殺志願者を救う“駆け込み寺の住職”だった1人の男。津波の被害者ながら、男が背負ってきた悲しい過去が明らかになる…。人はなぜ過ちを犯すのか。人の罪は償えるのか。ベストセラー「ハゲタカ」のデビューから10年。著者渾身(こんしん)の書き下ろしは、運命に翻弄される“リアルな人間模様”を描きだし、読む者の心を揺さぶる社会派ミステリーの傑作。

書名:雨に泣いてる
著者:真山 仁
発行:幻冬舎
定価:1600円+税

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産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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