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「ホームレス農園」 小島　希世子著

ホームレス
小島
希世子著
河出書房新社
夕刊フジの書評から
2014/12/10
 　「ホームレスをファーマーに！」を合言葉に、路上生活者やニートなどの働く場所を求める人々と人手不足の農業を結びつけるべく走り続ける女性企業家の"きれいごとなし"の奮闘記。
　熊本から上京して初めて遭遇した都会のホームレスにショックを受けた著者は、農業で起業し、彼らの受け入れを始める。
　時には言い争いをし、時には一緒に涙を流しながら、挫折の中で『自分を大事にしないクセ』がついてしまった彼らにとことん向き合い、野菜を育てながら自分も育てていくことを教える著者に気負いはない。「自分も不器用だから彼らの気持ちが分かる」と語る著者の目線はどこまでも真っすぐだ。
　「どんな境遇でも人は変わろうとする意志を持ち、努力すれば変われる」「人生は何度でもやり直せる」。そんな著者のメッセージに読む人すべてが前向きな気持ちになれる１冊。

書名：ホームレス農園
著者：小島　希世子
発行：河出書房新社
定価：1450円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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