本を知る。本で知る。

「税務署VS脱税者 どんな善人でも税金はごまかす」 大村大次郎著

  脱税といえば、伊丹十三監督の『マルサの女』が思い出される。女国税調査官が悪徳企業の脱税を緻密に見抜き、強制捜査で税金を徴収していく話だ。
 だが、現実に国税庁がおこなう通称「マルサ」は年間たったの200件程度。ほとんどの国税調査官は「普通」の調査官として、管内の中小企業を回り帳簿をめくっている。
 本書は、元国税調査官の著者が、架空の税務署員を主人公として、「普通」の税務調査官がおこなっている税務調査手法を詳細に説明。「寺に税務調査が入るわけ」「世間話から脱税情報を探知する方法」「外注費は脱税の温床と疑う」「副収入は脱税されやすい」「実質的な経営者を隠すという脱税手法」「領収書偽造の見抜き方」など、身近でおこなわれている多くの脱税者の手口の見破り方や摘発方法について、具体的なエピソードを交えながら紹介している。

書名:税務署VS脱税者 どんな善人でも税金はごまかす
著者:大村大次郎
発行:角川SSC新書
定価:780円+税

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

記事一覧 公式サイト

夕刊フジの書評からの一覧

一覧をみる

書籍アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

漫画アクセスランキング

DAILY
WEEKLY
もっと見る

当サイトご覧の皆様!
おすすめの本を教えてください。
本のリクエスト承ります!

広告掲載をお考えの皆様!
BOOKウォッチで
「ホン」「モノ」「コト」の
PRしてみませんか?