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「『社長』と『CEO』のちがい、わかりますか?―誰も教えてくれなかった名刺の読み方」 内池久貴著

  書名のように最近わかりにくい肩書が多くなった。「リーダー」、「マネージャー」、「エキスパート」、さらにここに「シニア」がついたりすると、結局何をする人なのか、偉いのかそうでもないのか、わかりにくい。カタカナの問題だけではない。いたるところでみかける「執行役員」は、どういう役員か、疑問に思ってしまう。
 肩書をめぐる機微は、名刺に書かれているわけだが、それを正面からうんぬんすることは少ない。そこに目をつけたのが本書だ。なぜ"わかりにくい"名刺が増えたのか? 「補佐」や「代理」がついた場合の序列は? といったことを日本的企業風土の変遷と絡めて解説していく。
 たかが名刺、されど名刺。小さな紙片には企業人のプライドや意地をはじめ、日本社会のさまざまな断面が潜んでいる。名刺についての知識は敬語などと同様、欠かすことのできないビジネス・マナーといえそうだ。

書名:「社長」と「CEO」のちがい、わかりますか?―誰も教えてくれなかった名刺の読み方
著者:内池久貴
発行:言視舎
定価:1260円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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