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「やりなおし介護保険 」　増子 忠道 著

介護保険
増子忠
筑摩書房
夕刊フジの書評から
2013/11/11
 　2012年の要介護（要支援）認定者は500万人を超えたという（厚労省調査）。団塊の世代が75歳になる10年後、その数はどこまで増えるのだろう。日本は経験したことのない超高齢社会に突入するのだ。
　介護保険制度は超高齢社会のカギを握る。しかし現状は「困ったときに役立つ」制度とは言いがたい。突然介護が必要になった場合、すぐに受け入れてもらえる仕組みがない。制度自体もわかりにくい。日本の介護保険は00年の施行以来、改訂のたびに複雑になって、高齢者の幸せから乖離（かいり）し、介護に従事する人たちからは誇りを奪っている。制度は崩壊の危機にあるといえる。
　本書では40年にわたって地域医療に尽力してきた著者が、現場の視点から、きわめて抜本的かつ具体的な改革案を提示する。
　医療・介護従事者はもとより、介護保険を払うすべての国民、必読の書だ。

書名：やりなおし介護保険
著者：増子 忠道
発行：筑摩書房
定価：2100円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代～60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」（http://www.zakzak.co.jp/）で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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