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「鉄のあけぼの」上下 黒木亮著

千葉県の東京湾岸地域(京葉工業地帯)も、戦後すぐまでは、ほとんど何もない土地だった。昭和20年代半ば、そんな"二束三文"の埋立地に目をつけ、最新鋭の銑鋼一貫生産の大製鉄所を造ろうとした男がいた。川崎製鉄(現・JFEスチール)初代社長、西山弥太郎である。
 当時、製鉄業界で、鉄鉱石から銑鉄を造り出す溶鉱炉(高炉)を持っていたのは八幡製鉄(現・新日鉄)、富士製鉄(同)など3社だけ。業界の秩序を壊しかねない計画に高炉3社は大反発、そこに近い通産省(現・経産省)幹部も苦り切る。
 だが、西山の情熱と強い意志は、ひとりひとりの心を動かして行く。日本経済と企業人が"熱かった時代"の貴重な記録。


書名:鉄のあけぼの
著者:黒木亮
出版社:毎日新聞社
定価:1575円

夕刊フジ

産業経済新聞社発行が発行する、首都圏・近畿圏を中心に販売されているタブロイド判夕刊紙。ターゲットは30代~60代を中心とした都市型男性ビジネスマン。 WEB版は「ZAKZAK」(http://www.zakzak.co.jp/)で、紙面と同じ記事だけでなく、WEBオリジナルの記事も人気。 書評は毎日掲載しており、紙面ではこのコラムで掲載されたもの以外も読むことができる。

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