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「鉄道と国家 『我田引鉄』の近現代史」小牟田哲彦著

 日本中に張りめぐらされた鉄道網。現在も整備新幹線の地方都市への延伸が続いている。今も昔も水面下では、少なからず政治力が建設の行方を左右する。鉄道の敷設をめぐる政治家や地元自治体の熱き舞台裏を克明に描き出している。
 日本のレール幅は諸外国よりも狭い。明治初期、選定には大隈重信が深くかかわっていた。その後もレール幅を広げる勢力と、現状維持を訴える勢力が激しい鍔迫り合いを繰り広げる。
 鉄道で政治力を奮ったのは田中角栄元首相。故郷と東京をつなぐ上越新幹線を最優先路線と決め、必要な路線は自ら赤鉛筆を引いて決めたという姿は、昭和の政治家らしい豪快な姿だ。現代の中国、台湾、韓国への新幹線技術の輸出にも各国の思惑が交錯していた。

書名:鉄道と国家 『我田引鉄』の近現代史
著者:小牟田哲彦
出版社:講談社現代新書
発売日:2012年4月20日
定価 :777円

夕刊フジ

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