2014年に発刊した『いい女.book』が10万部を突破したことを記念して、ディスカヴァー・トゥエンティワンは2019年2月、新たに『新装版 いい女.book ―磨けば磨くほど、女は輝く―』を発刊した。新装ではデザインを一新し、最新コラムも収録されている。
著者は「いい女.bot」さん。Twitterのフォロワー30万人超、「いい女」関連の書籍を数冊執筆している人気作家だという。
「いい女.bot」さんについてもう少し紹介すると、職業は作家、コラムニスト、ライター。学業と並行して心理学の資格を取得し、そこで得た学びをもとに2012年5月から「いい女になるための心にささる一言」をテーマにTwitter内で作家活動を開始。10代から50代までの幅広い年齢層の女性から支持を受けているそうだ。書籍タイトル『いい女.book』と混同しそうな著者名「いい女.bot」だが、「bot」とは、人間の代わりに作業を行うコンピュータープログラムの総称。
本書は「いい女.bot」のアカウントでつぶやかれた言葉から、1000人以上がお気に入り登録したものが集められ、45個を厳選、エッセイが添えられている。3つのchapter「いい女は自分を磨く努力を怠らない」「いい女は感情をコントロールできる」「いい女はいい恋愛をしている」と3つのコラム「自分を癒す」「気分の上がるものを揃える」「美は細部に宿る」から成る。
「落ち込んでいるとき、もっと輝きたいとき、いつでも『自分史上最高のいい女』になれる珠玉の名言。」と帯にある。読者の年齢、心境、経験により、心にしみる言葉はまちまちだと思うが、ここでは背中を押してくれる2つの言葉を紹介したい。
「迷っているのはやりたいから。迷っている時間がもったいない。すぐ行動にうつること。」
......迷っている時点で、手に入れられるかもしれないものだと思ってください。
「人より3倍動いて、3倍間違えて、3倍学んで、3倍いい恋もする。そんなふうにどん欲に生きること。」
......3倍動いていれば、「私ってどうしてダメなの?」なんて考えている暇はないはずですから。
評者の場合は年齢が影響しているのか、どこかで聞いた、同じように思っていた......と感じる言葉が多く、真新しさはそれほどなかった。また、評者は本を選ぶとき、著者のプロフィールが決め手になることが多い。本書の場合、「いい女.bot」さんの年齢、取得した心理学の資格の種類、「名言」が生まれた背景など、もっと「いい女.bot」さんの情報が盛り込まれていると、1つ1つの言葉の説得力がいっそう増すと思った。
ただ、「いい女.bot」さんの言葉は、読者と真摯に向き合い、真っ直ぐに綴られていると感じた。ネット上で読者の高評価が多いのは、著者の真心が伝わってくるからだろう。さらに、本書の特徴として挙げられるのが、女性の感性をくすぐる装丁と写真。ピンク、ホワイト、ゴールドの配色が可愛らしい表紙、外国の女の子たちのポストカードのような写真など、凝っている。
就寝前にそっと開いて、優しく語りかけてくる文章を読み、愛らしい女の子たちの写真を眺め、いい気分で眠りにつけそうだ。特に10代、20代の女性にオススメしたい。
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