まいにち小鍋
鍋は大人数で食べるものという常識をくつがえして、ひとり鍋というコンセプトを打ち出し、売れているのが本書『まいにち小鍋』(ダイヤモンド社)だ。一昨年に発行され、現在8万5千部と料理本としてはヒットしている。
著者は料理家・栄養士の小田真規子さん。NHKの料理番組などで活躍中だ。鍋料理のメリットはたくさんあるという。肉、魚、野菜などがバランスよく摂れてヘルシー、食費を安く抑えられる、だれでも作れて手間いらず、家飲みメニューにもぴったり、と小田さんはアピールする。
50のレシピが紹介されているが、定番としてお勧めなのが、「あっさりポン酢のしょうが常夜鍋だ。作り方は簡単だ。鍋に豚薄切り肉100グラムとホウレンソウ100グラム、エノキ1パックを入れる。水2カップ、塩小さじ2分の1、ごま油小さじ1、しょうが1かけを混ぜたスープを注ぐ。火にかけて、煮立ったところからポン酢でいただく。
レシピの分量はすべて一人分というのが「個食」の時代らしい。当欄で紹介した料理本では元朝日新聞記者の稲垣えみ子さんが書いた『もうレシピ本はいらない』(マガジンハウス)が、一食200円、準備10分の超簡単ながらもうまい料理を紹介している。稲垣さんの本も一人分が前提となっている。
小田さんの本は好評につき、続編の『なんでも小鍋』も昨年(2017年)秋に出た。老若男女を問わず、「おひとりさま」向けのニーズは拡大する一方だ。
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