著者の0号室は、「妻大好き症候群」の夫。恋する男女の気持ちに寄り添い、励まし、ときに優しく諭してくれるツイートが共感を呼び、フォロワー数25万人を突破した。妻との仲睦まじい日常を紹介するインスタグラムやブログも注目を集める。夫婦の出会いから結婚生活までを綴った処女作『勇気は、一瞬 後悔は、一生』は、14万部を超えるベストセラーを記録した。
第2弾となる本書『がんばる理由が、君ならいい』（ベストセラーズ、2017年）は、前作で伝えきれなかった思いを届けたいという願いから生まれた。恋愛だけでなく、著者自身が経験した学生時代の悩み、社会人になってから直面した試練を振り返り、同じ悩みを抱える人の支えになりたいと思い、執筆したという。
本書は、「ROOM0 愛されたいなら、愛すこと」「ROOM1 好きなら、動け」「ROOM2 恋をするから成長できる」「ROOM3 迷っていい、間違えていい」「ROOM4 本音が大切な人を守る」「ROOM5 幸せは人がくれるもの」の5つのパートで構成され、著者が日々大切にしている恋愛、人間関係、将来についての考え方を32の言葉で伝えている。
「守りたいもの／あなたが思っている以上に、あなたは大切にされているからね」「親友／不満をぶつけて、離れていく人もいるけど、それでも残ってくれる人が財産」「ニセモノの自分／いい人でいる必要はないよ あなたらしい、あなたでいてください」など、元気を補給したいときに、そっと頁をめくっていくと、じんわりと満たしてくれる言葉に出合える。
著者は「恋人、家族、友達......自分を支えてくれる存在ほど尊いものはなく、その事実に感謝し、大切にし続けることこそ、毎日『最大級の幸せ』を実感できる、唯一の方法」と冒頭で綴っている。何事も、最初に芽生えた純粋な感覚を持ち続けることはむずかしい。それでも、幸せへの1歩は、当たり前と思い込んでいる物事に対して、有難みを感じられることだと気づかされる。
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