日経ビジネス2017年7月31号音「話題の本」欄に、経済誌らしからぬ意外な本が3冊並んでいた。『ウニはすごい バッタもすごい』(中公新書、本川達雄著)、『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書、前野ウルド浩太郎著)、『植物はなぜ薬を作るのか』(文春新書、斉藤和季著)。
紹介しているのはノンフィクションライターの神田憲行氏。「アエラ」の「現代の肖像」の常連筆者で、人物論やスポーツものが専門の神田氏がなぜこの3冊を取り上げたのか。「仕事のネタを得るために本を読むことにげんなり」し、「自分の仕事から縁遠そうな本」をわざと選んだのだという。
最初の2冊はすでにJ-CASTでは紹介済みなので、3冊目の『植物はなぜ薬を作るのか』に注目してみよう。神田氏はこう記す。
「この本には・・・新薬のアイデアの6割は天然物からとか、いろんなトリビアが散りばめられているが、魅力は文章から伝わってくる著者の篤実な姿勢である」
著者の斎藤氏は薬学博士で千葉大大学院薬学研究院長。日本植物生理学会賞、日本薬学会賞など受賞している。
本書についてはすでに読売新聞でも、作家の宮部みゆき氏が取り上げ、「この分野の第一人者による解説で、植物学の歴史と最先端の知見を気軽に楽しく学びましょう」と推奨している。宮部さんの作品に、そのうち「薬物」のミステリーが登場したら、この本がネタ元かもしれない。どうでしょうか、神田さん。
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