ウクライナをめぐる危機も、中東での動乱もおさまる見込みは当分なさそうだ。
東アジアでも、数年前とは比較にならないほど緊張が増している。
こうした世界の争乱を遠い国の出来事、対岸の火事だと、
我々日本人はタカをくくっていればよいのだろうか。
もちろん、答えはノーだ。
『TPP亡国論』で日米関係の歪みを鋭く指摘した評論家・中野剛志氏によれば、
この世界同時多発的な危機に日本も、否応なく、巻き込まれていくという。
それはなぜか。「世界の警察官」だったアメリカがその役割を放棄する。
それによって、世界の各地域では、地域覇権をめざす国々のあいだで
「覇権戦争」が多発する時代になる、と中野氏は言うのだ。
中でももっとも不安定なのが、この東アジアだ。
皮肉なことに、この世界秩序の崩壊を招いたのは、
アメリカ自身が楽観的に主導してきたグローバリゼーションなのだと言う。
しかも、グローバリズムが世界を戦争に導くのは、これが初めてではない。
第二次世界大戦も、グローバリズムの帰結だったというのだから、
戦慄を覚えざるを得ない。
世界は、このあと「戦国」時代とも言える、動乱の時代に突入していく。
この危機の時代を日本はどう生き抜くべきか。
『TPP亡国論』以来の中野氏の衝撃作、
『世界を戦争に導くグローバリズム』を手にとって確かめてもらいたい。
http://bit.ly/1nI1jgy書名:世界を戦争に導くグローバリズム
著者:中野剛志
発売日:2014年9月17日
定価:本体760円+税