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あこがれのスポーツカー、いつの時代にも夢が満ちている。

 フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェなどが、限定モデルを発表した2013年のジュネーブショー。ここ数年、主役だったエコカーに代わって、久しぶりにスポーツカーがショーの主役となり、会場は華やかな雰囲気に包まれた。
人々はお目当てのスポーツモデルに群がり、ニュースのトップを流線型のボディが飾った。その流れはいまも変わらない。日本メーカーがしのぎを削る東京モーターショーでは、軽やかなスタイルのオープンカーを中心に、手頃で親しみやすい国産スポーツモデルがお目見え。これらは2~3年以内に発売されるモデルで、街中を走る姿を想像すると、期待に胸が膨らむ。
どうしてスポーツカーという存在は、これほどまでに我々を惹きつけるのだろうか?
自動車が誕生して130年。人々の生活は大きく変わった。荷物を載せ、自由に移動できる自動車に、誰もがドライブする喜びを見出した。複雑な操作性は、乗りこなすだけでも達成感があり、
曲線の道路を思い通りに駆け抜ければ、身体と機械が一体になるような感動が生まれる。
ドライブの楽しみを凝縮したスポーツカーは、走りを極めるために室内は狭く、ダイレクトな操縦感を実現するために車体は低く、乗り心地はゴツゴツしていてストイック。モデルによっては、エアコンやオートマチックすら、用意されていないかもしれない。
だが、そこにはドライバーを夢中にさせる何かがある。走り込むほどに自らの分身のように馴染む感覚や、お気に入りのパーツを使って進化する走りは、スポーツカーならではの醍醐味だ。
究極の造形美をもつスポーツカーは、いつの時代にも夢が満ちている。

●心を躍らせる、期待のオープンスポーツカー
トヨタFT ‒86 オープンコンセプト/ホンダS660コンセプト/ダイハツ・コペン フューチャーインクルーデッド Xmz
レクサスRC/ホンダ NSX コンセプト/日産IDx /日産GT-R ニスモ
●スポーツカーのデザインは、この3台の傑作から進化した。
1948年型 チシタリア202クーペ│イタリア
1953年型 ポルシェ356クーペ PreA│ドイツ
1965年型 ジャガーEタイプ クーペ4.2│イギリス
●いま注目すべき4モデル、その凄さを探る。
フェラーリF12 ベルリネッタ│イタリア
ポルシェ911 カレラS│ドイツ
ジャガーFタイプ V8 S│イギリス
トヨタ86 GT リミテッド│日本
ほか

※Pen2012年8月15日号の増補改訂版

 
 

誌名:Pen+究極の造形美 スポーツカーに乗ろう。
発売日:2013/12/5
定価:903円(税込)

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