日本らしさとはなんでしょうか? 小山薫堂さんは答えのひとつを「和(あ)えること」だと言います。いま使っている言葉や食べもの、着るもの……。ほとんどは外国が由来で、それを自分好みに和えることで日本のものにしてきました。歴史を振り返ってもわかるように、我々は和えること(アレンジ)が得意なのです。
小山薫堂さんの仕事も和えることが基本です。
みんなが忘れそうになっていた老舗料亭に新しさを和えることによって魅力的な場所に変えたり、地方の価値観と都会の価値観を和えることで、埋もれていた魅力を発掘したり。本来は結びつかない意外な組み合わせで化学反応が起こることを楽しんでいます。「和える」と「和み」は同じ字。ひとを和ませることが得意な薫堂さんは「くまモン」というキャラクターで日本中を和ませます。
今特集は「和の鉄人」こと小山薫堂さんと、日本らしさについて考えてみました。
●中原中也&星新一から、多くを学んだ。
●人気の「くまモン」、すべて見せます。
●京都の老舗料亭を経営する、その理由は?
●老舗ホテルを変えた、数々の名企画とは?
●嵐を通して、日本の若者に伝えたいこと。
●大学で教えることは、こんなに楽しい!
●食は『タンポポ』、死生観は『お葬式』から。
●世界に紹介したい、温もりあふれる日本の「手仕事」。ほか
【特別付録】
7人のクリエイターが描いた、くまモンシール
安西水丸(イラストレーター)/伊東豊雄(建築家)/江口寿史(漫画家・イラストレーター)/武田双雲(書道家)/日比野克彦(アーティスト)/山口 晃(画家)/水野 学(アートディレクター、クリエイティブ・ディレクター)
【とじ込み付録】
アレックス・ムートン写真集
Japan Surprise
誌名:Pen9/1号
発売日:2013/8/16
特別定価:650円(税込)