アベノミクスに沸く日本をふくめ、世界経済が再びバブルの様相を帯びてきた。このバブル到来を昨春のベストセラーで名言していたエコノミストがいる。元・外資系為替ディーラーで、現在は大阪経済大学客員教授の岩本沙弓氏だ。
しかし、このバブルに浮かれている場合ではない。岩本氏によれば、今回のバブルが、マネー資本主義の最後を締めくくる大きなバブル崩壊と混乱へと続く可能性が否定できないからだ。では、その危機に私たちはどう備えるべきなのか。
注目の新刊『バブルの死角 日本人が損するカラクリ』で、岩本氏は日本人の富が流出する仕組みが社会や経済の制度の裏側に込まれてしまっていることを指摘している。消費税にも新会計基準も表の顔と違う側面がある。為替介入でも国富はアメリカに流出していく。
日本国民が必死に働いて生み出してきた冨を掠めとっていく裏の仕掛けとはなにか。1%のグローバル強者に99%のわれわれ庶民が知的武装をするための必読書である。
<目次>
はじめに:バブルには死角がある
第1章 消費税というカラクリ
第2章 税制の裏に見え隠れするアメリカ
第3章 時価会計導入で消えた賃金
第4章 失われた雇用と分配を求めて
第5章 為替介入で流出した国富
第6章 バブルの死角
おわりに:知的武装のために
http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0690-a/index.html 書名:バブルの死角 日本人が損するカラクリ
著者:岩本沙弓
発売日:2013年5月17日(好評発売中)
定価:798円(税込)