情報を大きく分けてラベルをつける……｢話の設計図｣をマスターすれば、誰でも論理的に話せるようになる！

◎うまく話せないのは「言うべき事が整理されていない」から
　本人は必死になって自分の主張を説明しているのに、相手からは｢話がよくわからない｣と言われてしまう……そんな思いをした人は少なくないでしょう。
　ただ、｢相手に伝わる話し方を身につけたい！｣と思って書店に行ってみても、一般的な会話術の本は、質問の仕方や受け答えの方法など、｢話し方のスキル｣に重点が置かれているもがほとんど。しかし、うまく話せない一番の原因は、スキル以前の｢言うべきことがアタマの中で整理されていない｣ためであることが大半なのです。

◎｢話の設計図｣を紹介した一冊
　本書『ロジカル・コミュニケーション』は、アタマの中を整理し、誰でも論理的に話せるようになるよう、著者独自の｢話の設計図｣を紹介した一冊です。
　設計図というと、なにやら複雑なものを考える人がいるかもしれませんが、本書で取り上げているものは極めてシンプル。具体的には、次の３つの段階から構成されています。

　① 話を大きく分けると何個になるのかを考える
　② それらにラベル(名前)をつける
　③ 理解しやすい順番でラベル(名前)を使って話の予告をする

◎論理的な話し方とは？
　「話の設計図」をマスターすると、以下のような話し方ができるようになります。
　「私の言いたい事柄は大きく分けて２つあります。１つ目は○○について、２つ目は△△についてです。まず、○○の事柄に関しては……」
　この｢○○｣や「△△」がラベル（名前）となるわけです。あらかじめこれらを冒頭で述べ、内容を予告しておくことで、流れが伝わりやすくなり、誰でも論理的に話せるようになるわけです。

◎豊富な例文を掲載
　本書には、改善前の話し方と改善後の話し方についての例文が豊富に掲載されており、どの点を直せば良くなるのか、誰にでも具体的に理解できるつくりになっています。新入社員はもちろん、管理職、経営者の方まで、自分の話し方を見直したいすべてのビジネスパーソンにオススメの一冊です。

ロジカル・コミュニケーション
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書名：ロジカル･コミュニケーション
著者：安田正
定価：1365円