私は心から誇りに思う。
父が3人の勇者のひとりであったことを。
―著者 ポール・邦昭・マルヤマ
終戦時、満州にはおよそ170万の日本人がいた。敗戦後の満州国解体、ソ連軍の侵入により、彼らは故国帰還の途を断たれる。死と隣り合わせの恐怖に脅える同胞を救おうと、決起した丸山邦雄、新甫八朗、武蔵正道。3人は、数々の危険や非道な拷問にもめげず、マッカーサーGHQ最高司令官、
吉田茂外相(のち首相)など日米要人に直訴を続けた結果、1946年4月、ついに“在満日本人引き揚げ”を実現させた。
使命に燃える3人の献身的な活躍を、当時の歴史的背景および満州における日本人の暮らしぶりとあわせてヴィヴィッドに描いた 感動のノンフィクション。
《著者略歴》
ポール・邦昭・マルヤマ(Paul Kuniaki Maruyama)
1941年、丸山邦雄と丸山・メアリー・万里子の三男として東京都久我山に生まれる。
サンノゼ州立大学を卒業しアメリカ合衆国空軍に入隊。1964年東京オリンピックの際、柔道選手としてアメリカを代表。空軍退役後コロラド・カレッジで教鞭を執るかたわら、現在は南コロラド日米協会会長の要職にある。
《訳者略歴》
?作自子(Yoriko Takasaku)
翻訳家。早稲田大学法学部卒。同大学院修士課程修了後、ユタ大学ロースクールにて環境法修士号取得。帰国後、環境関連の実務翻訳に従事。現在は、雑誌や単行本を中心に、主にノンフィクションの翻訳に携わっている。
書名:満州 奇跡の脱出
著者:ポール・邦昭・マルヤマ 著/?作 自子 訳
発売日:2011年12月25日
定価:2,415円(税込み)