2024年1月26日、俳優・伊勢谷友介さんの著書『自刻像』(文藝春秋)が発売される。
本書は、2020年9月に大麻取締法違反容疑で逮捕されて以降、活動を自粛してきた伊勢谷さんの語り下ろしによるもの。映画復帰第1作となる『ペナルティループ』が2024年3月に公開されるのを前に、これまで歩んできた人生の様々な場面について、率直に語る内容となっている。
幼少時代を過ごした北海道・函館の記憶、東京芸大入学、沖縄・渡嘉敷島やインドへの旅、複雑な家庭環境、齢の離れた異母兄・山本寛斎さんとの交流、映画にかける思い、東日本大震災の際の活動、そして事件についてなど、さまざまなエピソードで伊勢谷さんの人生に触れることができる。
また、家宅捜索を受けて逮捕された瞬間の記憶や、2006年公開の映画『雪に願うこと』で、根岸吉太郎監督の「現場でセリフを削っていく」という演出法から受けた感動なども掲載。さらに、幼少期から東京芸大受験期にかけて伊勢谷さんが描いた絵や、海外旅行でのスナップなどの写真も収録されている。
<本書刊行についての伊勢谷さんのコメント>
「個の命は種の存続の為にある」ことに気がついてから、地球上で唯一、自らの未来を壊す生物である愚かな我々人類と、その社会の変革のイメージを育み、行動に変えることが僕の人生でした。それが出来なくなった今、次の生き方を模索するために過去の自分に会う旅をしました。他人や社会のために生きるのではなく、自分のための時間の使い方を探しに、過去の自分と向き合う旅です。お付き合いいただければ幸いです」
■伊勢谷友介さんプロフィール
いせや・ゆうすけ/1976年生まれ。俳優、アーティスト。2020年9月8日、大麻取締法違反容疑で逮捕。同年12月22日、懲役1年執行猶予3年の刑を受けた。
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