手持ちの服を上手にコーディネートできず「なんだかなあ」と感じる人は、新しく買い足すよりも「着こなし力」が必要だ。
大人の着こなしには、セオリーがあるという。まずは基本のルールを守ると、グンとあか抜けた印象になりそうだ。
パーソナルスタイリスト・杉山律子さんの新刊『シンプルにはじめる 大人の着こなし入門 プロが教えるセオリー&アイデア』(翔泳社)から、そのコツを学ぼう。
まずは、基本の色と使い方を知って自分のなりたいイメージを固めていくことが大切だ。コーディネートの基本的なパターンを理解したら、クローゼットの手持ちの服をチェックして整理していこう。
たとえば、プリーツスカートやトレンチコート、ライダースジャケットにアシンメトリーなカッティングが施されたアイテムなど、デザインを主張するもの。ひとめぼれして買ったはいいけれど、使いづらいということはないだろうか。
こうした服をうまく着こなせないという方に、杉山さんは「主役アイテムとして意識してコーディネートしてみてください」と言う。
買い物の際は、できるだけ色は抑えめにするのもポイント。「ひとつのアイテムで色もデザインも主張するものは、着こなし上級者向け。また、特徴であるデザインを引き立たせるためには、合わせるアイテムをできるだけシンプルにすること」がセオリーだ。
また、小物類の使い方にもおしゃれに見えるセオリーがある。そのひとつがバッグだ。
杉山さんは「バッグは1個持ちが基本」と強調する。シンプルなトートバッグやショルダーバッグ、クラッチバッグだけでも十分。複数持ちはNGだ。
典型的な失敗コーデは、A4書類が収まるサイズのバッグを2つ持ちしているケース。アイテムの数が増えるほどバランスをとるのが難しくなるという。また、エコバッグの持ち手を結んだり、ショルダーバッグを斜めがけしたり、ちょっとした工夫でコーデは見違えるほど素敵になる。バッグの取り入れ方のポイントもわかりやすくまとめられているので、要チェックだ。
本書ではこのように、シンプルで着こなしの幅が広がるアイテムを選ぶコツや組み合わせの方法についてもしっかりレクチャーしている。なりたいイメージ別の着こなしアイデアも紹介されているので、あなたの理想に近づけるかもしれない。
好きなファッションに身を包むのも良いが、年齢とともに大人らしい装いが求められるシーンも増えてくる。そんな時に、自然な魅力を感じさせる着こなしができると、印象もUPするはず。
そして、おしゃれのルールを知ると、毎日のコーデも楽しくなりそうだ。まずは、自分の理想のスタイルをイメージするところから始めよう。
■杉山律子さんプロフィール すぎやま・りつこ/パーソナルスタイリスト/一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表 文化服装学院スタイリスト科在学中よりスタイリストアシスタントとして活動。スタイリストとして独立後、映画や広告、音楽業界など幅広い分野で活躍する。結婚、出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストの活動を開始。顔立ちや体型、内面からのぞく雰囲気に合わせた「一番、素敵に見えるスタイル」の提案に定評がある。著書に『クローゼットは3色でいい』『ファッションの主役は1つ』(KADOKAWA)、『手持ちの服でなんとかなります』(サンマーク出版)がある。
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