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【座談会】サレ妻たちのリアルボイス(前編)~浮気夫「あるある」

サレ妻たちのリアルボイス(座談会)

 いま、大人の女性の間でひそかに人気を博しているKADOKAWAの「夫にナイショ」シリーズ(LScomic)。中でも夫に浮気をされた女性、いわゆる「サレ妻」の実体験を描いた作品が注目を集めています。BOOKウォッチでは、『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』原作者のコマさん、『夫は不倫相手と妊活中』原作者のてんさん、そして、実在する女性の体験談をもとに『夫の浮気相手は中学の同級生でした』を漫画化した3cha(みちゃ)さんの3名によるオンライン座談会を実施。「サレ妻」たちの生の声を、前編・後編の2回に分けてお届けします。

――本日は、このサイトでも人気の高い、「サレ妻」の体験談を描いたコミックスの原作者さんに集まっていただきました。

3cha ブログの読者の方から寄せられた体験談をもとに、マンガを描いています3chaです。『夫の浮気相手は中学の同級生でした』もそのひとつです。私自身は独身で、「サレ妻」の体験はないのですが、以前に同棲相手に浮気された経験をマンガにし、それをきっかけに読者の方の体験談をマンガにするようになりました。

3chaさん作『夫の浮気相手は中学の同級生でした』(KADOKAWA)
3chaさん作『夫の浮気相手は中学の同級生でした』(KADOKAWA)

コマ 『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』の原作者コマです。現在はマンガの通り、子連れの男性と再婚してステップファミリーを築いています。今日はすごい方たちとご一緒できるので、緊張しています(笑)

コマさん原作『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』(KADOKAWA)
コマさん原作『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』(KADOKAWA)

てん 私は『夫は不倫相手と妊活中』で体験をマンガにしました。私も3chaさんのSNSやブログ、よく見させてもらってます。

てんさん原作『夫は不倫相手と妊活中』(KADOKAWA)
てんさん原作『夫は不倫相手と妊活中』(KADOKAWA)

3cha ありがとうございます。読者のみなさんからリアルな体験談が月に10件ほど届きまして、手元には800件くらいのストックがあります。

コマ えー、そんなに! 早く次が読みたくなるんですよね。「あるある」って。

てん そうそう! 私と同じくらい、なんならもっとひどい目に遭っている人もいるんだなぁ......と、共感しながら読んでいます(笑)

なぜ「匂わせる」? 浮気男にありがちな行動とは

――みなさんはどういうところから、浮気の事実を知ったのでしょうか。

コマ 突然、警察から「ご主人を留置しています」と電話があって。面会に行っても何も知らされず、次の日に内容証明郵便が届いてようやく、元夫が付き合っていた女性と揉めて、持ち物を壊して逮捕されたことが分かったんです。いろんなことが急すぎて、呆然としました。まさか私の人生で警察署に行くことになるなんて......。皆さん行かれたことないと思いますけど(笑)、穴の開いたすりガラス越しに対面するという、まさにドラマみたいな体験でした。

ある日突然、警察から電話が...!(『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』より)
ある日突然、警察から電話が...!(『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』より)

3cha それでも、その時は離婚しなかったんですよね。

コマ そうなんですけど、やっぱりまた裏切られました。スッキリ許せたわけじゃなかったので、彼をどこか疑いの目で見ていて、そうすると帰りが遅いとか、疑わしい行動が目につくんですよ。それを同居していた姑がかばうかばう(笑)。それも許せなかったし、一日中胃が痛くてやつれてしまいました。

てん 私の場合は、相手が20歳くらいの若い女性で、自分から連絡してきました。こっちも何となく予感はあったので、コマさんのようには驚かなかったのですが......。女性からLINEで「早く別れてくれ」っていうメッセージや、(夫と一緒にいる)画像がバンバン送られて来て、ストレスで食欲はなくなるし母乳も止まりかけちゃって。

SNSに相手女性からの宣戦布告が届く(『夫は不倫相手と妊活中』より)
SNSに相手女性からの宣戦布告が届く(『夫は不倫相手と妊活中』より)

3cha 私のところに寄せられる体験談で多いのは、やはりスマホを見て気づくケースですね。恋人や夫のインスタから浮気相手のインスタを見つけた、というような。サレ妻さんからの体験談も読むことはあるんですけど、コマさんやてんさんのような、ここまでリアルにひどいケースって、なかなかない。今日はずうっとメモしてます(笑)。私も同棲相手に裏切られて、激怒して相手の荷物全部ゴミ袋に詰め込んで、投げ捨てたことはあるけど、結婚していたわけじゃなかったですし。

――みなさんのマンガを読んでも、浮気は携帯からバレることがホントに多いですよね。危険とわかっているのに、どうして"証拠"を残してしまうんでしょう。

3cha 私の場合は、当時のガラケーに互いの位置がわかるGPS機能のアプリを入れてあったんですよ、束縛の強い人で。でもたしか、その位置情報から発覚したような記憶が......。後で彼の携帯を見たら、女の人の写真が次々と。バレないと思ってるんでしょうね。

コマ 私は完全になめられていたんだと思います、元夫に。知り合ったのが大学時代のバイト先で、私は就活せずに卒業後すぐ結婚して専業主婦になりました。元夫からすれば、離婚しても一人ではやっていけないだろうって高を括っていたんでしょう。だから、たとえバレたとしても、何もできないだろう、と。

3cha サレ妻さんや彼氏に浮気された女性のお話を聞いていると、確かにどっちかというと自信なさげな、男性から一歩下がっている感じの人がわりと多いような気がします。

主人公のちひろは家事に支障が出ないよう、仕事を辞めることに(『夫の浮気相手は中学の同級生でした』より)
主人公のちひろは家事に支障が出ないよう、仕事を辞めることに(『夫の浮気相手は中学の同級生でした』より)

てん なめている、ということもありますが、当人たちは、脳内がお花畑状態で、舞い上がってるんでしょうね。記念として写真を残しておきたい、いつでも見ていたいって気持ちが勝って、バレたときのことまで考えていないんじゃないかって気がします。結局、いろいろな情報を私に見せつけてきたので、後々は証拠集めの手間が省けてよかったですけど(笑)

コマ 私は、不倫の証拠を押さえるのに、貯金をはたいてプロの探偵さんにお願いしました。その後に自分も浮気調査の仕事を始めたのですが、ホントにスマホ、それからSNSは証拠の宝庫だと思いますね。最近は、浮気した側もLINEのメッセージを削除したり、インスタのDMだけ非公開にして見えなくしたり、あの手この手で隠そうとはするんですけど、スマホがあれば、調査しやすいことは確かです。

――いまどき、スマホ持っていない方はほとんどいないでしょうしね。

コマ それが、80代くらいの高齢の方のケースでは、スマホを持っていないということもあるんですよ。連絡をとるのは家の電話で、毎日決まった時間にフラッと出かけていくので、奥様が感づくという...。

てん・3cha 80代......!

別れる勇気はない...。夫との「再構築」は可能?

――3chaさんのマンガで、主人公のちひろは帰宅したらパンイチの夫が知らない女といる場面に遭います。でも、「別れても新しいパートナーなんてできないだろうし」と、一旦は元のサヤに収まりました。

自信のなさから別れられないちひろ(『夫の浮気相手は中学の同級生でした』より)
自信のなさから別れられないちひろ(『夫の浮気相手は中学の同級生でした』より)

3cha はい、モデルにさせていただいた方の体験談にも、本当にそう 書かれていました。コマさんも、警察沙汰のあとに再構築しようとしましたよね。

コマ そうなんですよ。今考えるとあり得ないんですけどね。でも子どもも幼稚園児と赤ちゃんだったし、同級生たちは社会に出てバリバリ働いていて、離婚どころか結婚している人もいなかったので、相談できない。その時には、離婚する勇気を持てませんでした。

てん 私の場合は再構築して、ふたり目の子どもが生まれたのですが、今は......シングルマザーで3人暮らしです。

――えっ? てんさんも最終的には――――

てん はい、1年ちょっとくらいで離婚しました。元夫がまた浮気したり、家にお金を入れなくなったり。それでケンカが増えると私への暴力が始まって。当時、まだ2歳くらいだった上の子が止めに入ったら、蹴り飛ばされて、大泣きして、近所の方から警察と児童相談所に通報がいきました。そうしたら、元夫が子どもふたりを連れて出て行ってしまったんです。

3cha 元夫の実家とかにですか。

てん はい、多分。子どもたちに会わせてもらえなくて、とても心配したのですが、結局「しんどくなった」って半月くらいで子どもを返してきました。子どもたちの様子に変わったところはなくて、ほっとしたんですけど、もうこの人とはやっていけないなと、心の底から思いました。

 離婚後の生活を考えると不安。それでも、夫とはやっていけないと悟ったサレ妻たち。その後、どのように現実と向き合い、闘ったのでしょうか。後編に続きます

(司会・構成 田中 有/フリーランス記者)


※画像提供:KADOKAWA


  • 書名 サレ妻たちのリアルボイス(座談会)
  • 備考画像はイメージです。

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