自粛生活、リモートワーク......。コロナ禍で歩くことが激減した今、これまで以上に足のむくみや不調を感じていないだろうか？
不調を抱えている人は、足裏、足首、膝周りなど足全体に毒（老廃物）が溜まっていることが多いという。
和智惠子さんの本書『パンパン足がすーっと蘇る！ 最高の1分足もみ』（宝島社）は、デスクワーク、立ち仕事、外出控え、運動不足による不調を解消する足もみ法・手もみ法を紹介した一冊。
「足もみの魅力は、わずか半畳のスペースがあれば、自分自身でいつでも手軽にできることです。ほんの少しの時間で構いませんので、ぜひ日常に足もみや手もみを取り入れてください」
和智さんは、足もみKMR／（有）KMR式官足法療法院院長。60代後半をパワフルに過ごしている。しかし、若い頃は不調との闘いだったそうだ。
7歳のときにオートバイにひかれ、左足を複雑骨折。その事故が原因で側彎症になり、一生医者通いと告げられる。高校卒業後、念願の女優業をスタート。「ウルトラマンタロウ」の隊員役など、仕事は充実していたが、やはり体調がネックとなり断念。
1986年、台湾出身の官有謀氏が創始した「血液をきれいにする足もみ法」こと「官足法」に出合う。当時、和智さんは子宮に腫瘍があり、全摘出をすすめられていた。切羽詰まっていたこともあり、即弟子入り。
必死に学び、日曜以外の毎日2時間、足をもみ続けた。すると、半年後には子宮の腫瘍は消え、子どもを授かることができたという。
そこから和智さんは、教わった官足法をベースに「KMR式毒出し足もみ」を確立。
「キーワードは、『もみ崩し』『かき出し』『流す』。足全体をしっかりもみほぐし、反射区に溜まった老廃物を念入りに『もみ崩し』て『かき出し』、リンパ液や血液の流れとともに『流す』のです」
そもそも、なぜ足もみが重要なのかというと、「足は第二の心臓」だからだという。
老廃物を排出する主な器官は腰周りにあるため、足のポンプの力で老廃物をそこまで押し上げなくてはならない。普段足を使っていないと、心臓からいちばん遠い足先に老廃物が溜まっていく。
足裏には末梢神経が集中し、それぞれの集中点が、胃、心臓、腎臓などの臓器や、目、耳などの器官と密接に関係している。これを「反射区」と呼ぶ。
反射区に老廃物が溜まって硬い状態になっていたら、その反射区に対応する臓器や器官がダメージを受けているということになるという。
「つまり、足の老廃物の溜まり方を見れば、体のどこに不調が出ているのかがわかるのです」
年齢、症状、毒の溜まり具合、もむ力の強さによるが、血液が入れ替わる4カ月をめどに続けるといいそうだ。
具体的な足もみ法・手もみ法は、本書をご覧いただきたい。カラー写真入りでわかりやすい。通勤電車、オフィスワーク中、家事をしながらでもできるメニューも充実している。
第1章 準備編 まずは足もみの道具や足の状態を知っておこう
第2章 パンパン足をすーっとさせる むくみ解消１分足もみ！
第3章 気になる部分を集中してもむ！ 反射区別１分足もみ
第4章 「準備もみ」「基本もみ」解説付き お悩み別 本格足もみ法
足もみ・手もみに便利な反射区図付き
第3章では、64の部位ごとの足もみ法を紹介。たとえば「肺・気管支」「痰を切る」など、気になるところをピンポイントでもみこむことができる。
第4章では、1分足もみでは物足りない方のために「症状に合わせた足もみメニュー」を紹介。たとえば「イライラ＆落ち込み（うつ）」「免疫力アップ（コロナや風邪対策）」「花粉症」などもあり、底知れない足もみの効果に驚く。
「残念ながら老廃物は毎日溜まるので、（中略）毎日、数分でも続けたほうが効果を感じられます。（中略）体質を根本から変える私たちの足もみを、多くの方に実践していただければ幸いです」
足・手には、全身を元気にするポイントがこんなにも集中していたとは！ 1日1分で健康と元気を取り戻すことができる足もみ・手もみ。なんといっても、自分の体だけで今すぐできるのがありがたい。
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