累計部数100万部を突破しているマイクロマガジン社の地域批評シリーズ。最新刊は『これでいいのか新潟県』(2019年11月26日発売)だ。
新潟県といえばコシヒカリに銘酒。スキー場や日本海の海の幸、温泉も人気だ。新幹線や高速道も整備され東京とも近い。ところが今も人口流出が続いているのだという。
もともと新潟県には驚くほど多くの人がいた(明治初期の人口は全国1位)。新潟は古くから人材流出県ではあった。やがて大量の出稼ぎで人が流出。さらに上越新幹線や関越自動車道など首都方面への高規格インフラの開業で、多くの若者が新潟を出ていくことになった。新潟県内には美味い飯や酒はあっても雇用が不足し、政令指定都市はあってもそれは東京に比肩し得る「魅力ある都会」ではない。
本書では新潟県を構成するさまざまなファクターを丹念に分析。現地に赴き、調査・取材を基に新潟の現状を抉り出す。
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