冷え込みが厳しいこの季節。体の冷えや冷えからくる体の不調に悩まされている人は多いはず。自分なりの冷えへの対処法を持っている人もいるかもしれません。
ただ、「冷えやすい体」を変えないことには冷えの問題は解決できません。『ぷるトレ』(飛鳥新社刊)は全身の筋肉を同時に震えさせることで、体が熱を生み出す「産熱機能」を強化し、「冷えにくい体」づくりを目指す一冊。
本書の著者でアスリートゴリラ鍼灸接骨院院長の高林孝光さんいわく「体温は自分で上げられる」。今回は高林さんにお話をうかがい、この言葉の真意と、冷えにくい体づくりのためのエクササイズ「ふるえトレーニング」についてお話をうかがいました。その後編をお届けします。
■「寒いから震える」から「震えて体を温める」へ 冷え改善に必要な発想の転換
――「冷え」は女性に多い印象でしたが、近年は男性や子どもでも冷えに悩む人が増えていると聞きます。これはどんな点に原因があるのでしょうか。
高林:これは様々な原因があると思います。先ほどのお話にもあったように、生活様式が変わったことと運動不足によって使われない筋肉が増えたことがまずありますし、常にエアコンの風に当たることで自律神経が乱れ、体を自分で温めたり冷やしたりする機能が弱っている人も増えています。
お風呂をシャワーで済ませてしまって湯船に浸かる習慣がないことも冷えの原因になりえますし、朝ごはんを抜くという食事スタイルも「冷え」についていえばあまりいいことだとはいえません。
――「ふるえトレーニング」はどのくらいで体が温まるのでしょうか。
高林:体がぽかぽかと温まっていることを体感できるのは30秒から1分くらいです。実際に、やった後ではじわりと汗をかき、体温が上がっているはずです。
短時間で温まるので、冷えている場所をピンポイントで震えさせることでその場で冷えに対処することができるのもメリットです。
体質を変えるという意味だと人それぞれですね。1週間で冷えにくい体に変わったという人もいれば、3ヶ月くらいかかる人もいます。
――この体操を続けるにあたっての注意点がありましたら教えていただきたいです。
高林:高血圧の方は注意していただきたいのですが、力を入れる時に呼吸を止めないことです。
あとは、実際に体温が上がるので、「熱を出して学校や仕事をサボる」というような悪用はしないでいただきたい、ということくらいでしょうか。どちらかというと、朝寒くて仕事に行きたくないという時に体を温めて動けるように、いい方向に使っていただきたいですね。
――最後に、冷えに悩む方々にメッセージをお願いいたします。
高林:繰り返しになりますが、やはり「体温は自分で上げることができる」「冷えは体の産熱機能を高めることで改善できる」ということをまず伝えたいです。
体が冷えたら手に息を吹きかけたり体をさすったり、ホッカイロを貼ったりするのではなく、体の産熱機能を使って内側から温める方法をぜひ身につけていただきたいと思っています。
そのためのポイントは広い部分の筋肉を同時に震えさせること。「寒いから震える」という考えから「意図的に震えることで体を温める」に思考を切り替えることが大切です。
冷えに悩んでいる方は試してみていただければ、すぐに体が温まることを体感できるはずです。もし効果的だと思ったなら、回りの困っている方に教えてあげていただきたいですね。
「ふるえトレーニング」についてはGoogleで「忍者ぷるぷる体操」と検索していただくと情報が出てくるのでぜひ調べてみてください。
(新刊JP編集部)
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