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メンタリストDaiGoと東大ナゾトレ作家・松丸亮吾 天才兄弟が語る「頭のいい人になれる無敵の方法」

  • 書名 天才脳をつくる! メンタルナゾトキ
  • 監修・編集・著者名メンタリストDaiGo、東大ナゾトレ作家・松丸亮吾
  • 出版社名学研プラス
  • ISBN9784058009857

人間の心理を巧みに操るメンタリストDaiGoと、考える力を鍛える頭脳トレーニング「ナゾトキ」の出題者として小学生に大人気の現役東大生・松丸亮吾。共にテレビではおなじみのこの二人が兄弟であることをご存知だろうか。そんな彼らが、このたび共著で『天才脳をつくる!メンタルナゾトキ』(学研プラス刊)を出版した。

本書で出題される「ナゾトキ」問題は、発想力や思考力を鍛えて仕事で結果を出すために最適のツールであると二人は語る。昨今、人工知能技術の普及が進んでいることもあり、機械に代替できない創造性をもつ「本当に頭のいい人」になる必要性がますます叫ばれている。

頭のいい人になって、これからの時代を生き抜くための最上の方法とは一体何なのか、話を聞いてみよう。

(構成/福島結実子、撮影/干川修)

◆「ナゾトキ」が人生を変える武器になる!?

――『メンタルナゾトキ』、読みました。かなり手ごわい問題の連続で......、とにかく頭脳の筋トレになりました。とても楽しかったです!

DaiGo・亮吾:ありがとうございます。

――本書にも書かれていますが、ナゾトキって、解けば解くほど発想力や思考力が鍛えられるんですよね。なぜそう言えるのでしょう?

亮吾:ひとことで言えば、ナゾトキはパターン思考で解けないからです。一つ一つ解くための道筋が違っていて、問題ごとに試行錯誤しなければならないため、型にはまった考え方を脱して柔軟な考え方ができるようになるんです。

――あれこれと考えてみるプロセスが、考える力を鍛えるカギになるんですね。逆に言うと、パターン思考で解けてしまう問題では、発想力や思考力は鍛えられない......?

亮吾:そうですね、あまり鍛えられないと思います。パターン思考とは名前のとおり、1つの型、つまりパターンを覚えて、それに問いを当てはめることで1つの決まった答えを出すというものです。自分ではたくさん問題を解いて頭がよくなった気がするけれど、パターン思考で解けるような問題を解いても、本当は、あまり頭を使ったことにならない。いくら数をこなしたところでパターンの反復練習でしかないわけで、それだと画期的な問題解決やイノベーションを生み出す能力は磨かれようがないんです。もちろん、生徒さんや先生方の意識で変えている学校もあるとは思うのですが、現状では多くの学校がこのパターン教育に陥ってしまっていると僕は思います。

DaiGo:しかも今の時代、学校の勉強を一生懸命して、いい大学に入っても成功できるとは限りませんからね。

亮吾:そうそう。世間を見ていても、東大卒だからといって社会で必要とされる力が備わっているとも限らないし、逆に東大を出ていなくても、目を見張るような業績を上げている人はたくさんいる。

――たしかに、学歴と成功の相関性は小さくなっている感じがしますね。

DaiGo:実際、データでも裏付けられています。ある調査では、年収2000万円くらいまでは学歴の高い人が多いけれど、それ以上、5000万円とか億単位になってくると、学歴との相関はほとんど見られなくなる。現に世の中で桁違いの成功を収めている人にも高卒くらいの人はザラにいます。だから子育て中の親御さんは、子どもを2000万円くらいの成功者にしたいなら学歴重視でいいけど、子どもを億万長者にしたいなら学校の勉強よりナゾトキみたいな問題をたくさん解かせたほうがいいですよ......という(笑)。

――なるほど!(笑)

DaiGo:......というのは半分冗談、半分本気ですけど、これからの時代を生き抜いていけるかは、本当の意味での「考える力」をどう鍛えるかにかかっています。今、世界を支配する4大企業ともいわれるGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の入社試験や、その他、海外の企業研修でも、発想力や思考力を試されるナゾトキ的な課題が多く出されていますから。

亮吾:考える力があるかどうかは、今後、本当に人生のキーポイントになっていくと思います。仮に同じ学校の勉強をするのでも、公式を丸暗記するんじゃなくて、公式を導き出すところから体験すると、結果として身につく力は大きく変わってくる。何も考えずに「公式を当てはめればいいんでしょ」的な勉強の仕方で成績を上げた人は、「この公式は、こうなって、こうなっているから解を導き出せるんだ」という「発見」をしていないから、考える力がぜんぜん身につかないんです。
その結果、いままで見たことのない問題に直面すると途端に太刀打ちできなくなる。これでは、0から1を生み出す勉強ができていない。

DaiGo:問題との向き合い方しだいで、考える力が鍛えられるかどうかは、たしかに分かれますね。ナゾトキだって、すぐにヒントを見てしまっては効果半減で、すぐに答えを見たら効果はほとんどゼロになってしまう。

――問題との向き合い方によって変わるんですね。耳が痛いです......。

DaiGo:大丈夫ですよ。考える力は誰でも鍛えられるし、年齢によって遅すぎるということもありませんから。

――今度はヒントをすぐに見ずに、がんばってみます。ところで「本当の考える力」という点を、もう少し掘り下げてみたいのですが、これはいったいどういうことなのでしょう? 発想力や思考力の元になるのは、どんな能力なんですか?

DaiGo:クリティカルシンキングができるようになる、ということですね。日本語にすると「批判的思考」、つまり、何でもすべてを無批判に1つのパターンに当てはめて考えようとするのではなく、「本当にこの方法でいいのかな?」「あのやり方でもない、このやり方でもない」と批判を積み重ねて、究極の答えを導き出す能力です。

亮吾:クリティカルシンキングを鍛えると、粘り強く問題を「解決」することができるし、それ以前に、何もないところから問題を「発見」することもできるようになるよね。

DaiGo:そのとおり。人間は放っておくと、つい自分の都合のいい答えを出そうとするし、現状に甘んじてしまうところもある。たとえばサラリーマンなら、自分がやっている仕事は永遠になくならない、自分がいる業界は永遠に安泰である、誰だってそう考えたいですよね。でも変化の激しい現代において、これは明らかにリスクが高い考え方です。考え方というか、むしろ思考停止状態といってもいいかもしれない。そこでつねに「これでいいのかな?」と考えて現状の問題を発見し、それに取り組むことが新たな成長や飛躍の元になるんです。僕自身、自分のことなんてぜんぜん信用していません。つねに自分の見方・考え方を疑って、別の方法はないか、別の道はないかって考えていますから。

――そうなんですか! なんか、意外です。

DaiGo:いや、本当に1ミリも信用してませんから(笑)。でも真面目な話、限られた選択肢から正解を導き出すような定型フォーマットのある仕事は、早々に人工知能に取って代わられるので、そういう能力だけ磨いている人は仕事がなくなってしまうでしょう。だから今こそ、無限の選択肢を自分で作れるような頭脳が必要で、それはつねに現状を疑ってかかる、批判することでしか鍛えられないんです。

亮吾:「本当にこれでいいのかな?」という批判的な視点が問題を見つけることにつながるし、過去のパターンに当てはめずに、いろいろな選択肢を考え出すことにもつながる。だから自然に問題解決能力も高くなるっていうことだよね。

DaiGo:うん、筋のいい選択肢を自分でいくつも考え出せる人のほうが、筋のいい解決方法にたどり着けることは間違いない。しかも嬉しいことに、クリティカルシンキングは、なんと唯一、一般人が天才を超えることができる能力なんです。世の中には生まれついての天才がいるけど、多くの人は天才じゃないし、そんな生まれつきの高い能力がなくても絶望することはないということ。クリティカルシンキングを鍛えれば、天才以上に人生を豊かに幸せに変えることができる可能性があるんです。

――それはすごく希望が持てる話ですね。

DaiGo:たとえば頭のよさの1つの指標としてIQがあるけど、天才といわれるくらいにIQが高くても、社会生活に馴染めないで不幸なままの人はいます。つまりIQ的な頭の良さでは、人生の豊かさや幸せの度合いは決まらない。じゃあ、どんな頭のよさで決まるかっていうと、クリティカルシンキング的な頭のよさで決まると言っていいでしょう。

亮吾:問題を発見して、解決の筋道をつけられる能力があれば、仕事でもどんどんステップアップできるし、結局それが豊かさに直結するもんね。

DaiGo:そう。そして、そういうナゾトキ的な仕事の仕方って、ゲームを解くように楽しむことができるし、嫌々やるなんていうことはあり得ない。だから、豊かさだけじゃなくて幸せもついてくるってこと。

――そういうお話を聞くと余計に、先ほどのパターン思考の弊害が身にしみます。

亮吾:パターン思考に陥らずに、決して思考を停止させずに頭脳を働かせることが何より重要っていうのは、本当に何度言っても言い足りないくらいです。

DaiGo:ナゾトキを作るときは特に、パターンにはまらないように、いつも人の考えの裏をかきながら作ってるんだよね。

亮吾:そうだね。流行りの形式のナゾトキがあったとしたら、一見すると同じ形だけど、まったく違うロジックを使わないと解けない問題を作ってみるとかね。

――だからなのか、本書では見当もつかなくてギブアップしてしまった問題もいくつか......、いや、かなりあったのですが、ナゾトキを解くコツというか、心がまえみたいなものはありますか?

亮吾:それも自分で考えてみるのが一番だと思いますが、おそらく「こうすれば解ける」という必勝法のようなものは存在しません。ただ心がまえとしては、とにかく、試行錯誤を楽しんでほしいです。1つ「こうかな?」って思った解き方でうまくいかなくても、なるべく粘って、「ああでもない、こうでもない」を繰り返す。すぐに諦めて答えを見ちゃうのが一番よくないので、解けない問題があったら保留にして次の問題に行くのもアリです。で、少し経って保留中の問題に戻ってくると、案外すぐにひらいめいて解けたりしますよ。

DaiGo:ナゾトキは楽しみながら頭脳を鍛えるチャンスだから、すぐにヒントや答えを見ちゃうのはやっぱりもったいない。考えてわからなかったら次の問題に行くのもいいけど、いったん本そのものから離れたってOKなんですよ。

亮吾:たしかに。ナゾトキの本は試験会場で受けるテストでもないし、それもいいよね。

DaiGo:脳には「デフォルトモードネットワーク」といって、何もしていないときに情報の整理をする機能が備わっています。だから高い思考力を発揮している人の多くは、いったん徹底的に集中して考えて、壁にぶつかったら「やーめた」って、いったん問題を放り出してゴロゴロしたり散歩に行ったりして、あとから気が向いたらまた考える、という習慣がついている。そうすることで考えを前進させることができるのがわかっているんですね。ところが、生真面目な人ほどずっと座り込んで考えて、思考が袋小路に入り込み、「もうダメだ!」といって投げ出してしまう。それで結局、問題が解決できない。

◆脳のモヤモヤした状態が自分の可能性を広げる!

――「解けない問題がある」という、ある意味、不快なグレー状態に耐えることが、思考力を高める秘訣、といっていもいいかもしれませんね。

DaiGo:そうですね。不安や緊張状態に置かれたほうが脳はよく働くというのは本当で、たとえば、整理されたテキストを読んだグループと、あえて混入された誤りを探しながらテキストを読んだグループとでは、後者のほうが記憶の定着率が高かったという実験結果もあります。人間の脳っていうのはモヤモヤしているときこそ、自分の可能性を一生懸命広げようとするものなんです。

亮吾:ナゾトキの魅力を味わいたいなら、やっぱり試行錯誤を楽しんでほしいなと思いますね。モヤモヤした状態を楽しむ、というか。それには本とにらめっこばかりしてないで手や口を動かす――紙に書いたり、声に出してみたりするのもおすすめです。頭以外も働かせることでもっと問題を楽しめるし、実際、ひらめきやすくなるんです。

DaiGo:そうそう、頭のいい人ほど、なるべく頭を使わないで考えようとするよね。

――どういうことですか?

DaiGo:紙に書いたりして情報をいったん頭の外に出し、脳に考えるための「余白」を作ってあげるんです。短期的に集中する作業で活動する脳のワーキングメモリという領域では、それほどたくさんの情報処理はできません。だから情報をすべて頭のなかで処理するのは非常に効率が悪い。そんなとき紙に書き出して整理すれば、少ないワーキングメモリに余計な仕事をさせずに、効率的に活用できるわけです。そういう意味では、紙と鉛筆は記録のためではなく「思考のツール」といえますね。

――なるほど。頭以外の部位を使うことで、より思考力が高まるというのはおもしろいですね。ほかに、お二人が実践されていることで、思考力を高めるコツはありますか?

DaiGo:ボキャブラリーを増やすこと。思考力が高まるのはもちろんですが、ストレスに強くなって、感情に振り回されにくくなるメリットもあるんです。たとえば、ボキャブラリーが少ない人は、ちょっと悪いことがあっただけでも、「最悪!」という言葉で全部ひとくくりにしてしまう。それ以外に悪い状態を言い表す言葉を知らないから、それほど悪い状態でなくても「最悪!」と表現してしまい、言葉に影響されて「最悪!」という感情に振り回されることになるんです。一方で、自分の置かれた状況を細やかに言葉で表現できる人は、状況に対する理解力が高い人ということです。ボキャブラリーを増やして理解力を高めれば、当然、ちゃんと考えることができるし、ストレスや感情とも冷静に向き合って、セルフコントロールができるというわけです。

亮吾:DaiGoは本をたくさん読むよね。でも僕は、本じゃなくても語彙力は鍛えられると思っているから、じつはあまり本を読まなくて(笑)。代わりに映画とかドラマをよく見るな。わかりやすい話し方とか言葉の選び方は、映画やドラマで鍛えられていると思う。

DaiGo:増やしたいボキャブラリーや鍛えたい能力に応じて対象を選ぶのはアリだと思う。たとえば感情に関するボキャブラリーを増やしたいなら、恋愛小説とか、本以外だったら映画やドラマがいいよね。

亮吾:耳で聞くのはどうかな? オーディオブックとか。

DaiGo:オーディオブックはロジカルに話す能力を身につけるのには最適だね。目より耳から入った情報のほうが、脳に「整理する」というプロセスが強く働くから、本と同じ論理構成で話すクセが身につく。
あとは、体を動かすことでも思考力は高まるんです。たとえば自分が思い込みに囚われている状態を突破したいときには、場所を移動して環境を変えてみるといい。東大生でも、ノマドワーカーみたいにカフェで勉強する人が多いね。彼らは一か所にじっと止まって考えるより、環境を変えたほうが思考力が高まるっていうことを、経験的に知っているんだろうね。

亮吾:座って考えているだけでは、ひらめくものもひらめかないよね。考えが行き詰まったら立ち上がったり、ストレッチしたり、歩き回ったり。すると、文字どおり目先が変わって、新しい視点で問題に取り組めるようになる。ひらめきが訪れるのって、けっこう体を動かした直後だったりもします。

DaiGo:単純に筋トレするだけでも、脳に血流が上がって思考が働くようになりますよ。記憶も、勉強後に5分間歩くか、4時間後にハードな筋トレをすることで、より定着しやすくなるとされています。歩くことで記憶の定着率が高まるのは、さっきも言ったデフォルトモードネットワークの働きのおかげ。歩いている間は余計なインプットがないから、その間に情報が整理されて定着するんですね。
もう1つ記憶の定着で有効なのは「睡眠」です。ある実験では、外国語を午前中に勉強し、午後に続きを勉強したグループと、午前中に勉強し、昼寝をしてから午後に続きを勉強したグループとでは、同じ勉強時間だったにもかかわらず、昼寝を挟んだグループのほうが、直後に行われた単語テストで圧倒的に高得点をとったという結果が出ています。勉強は中途半端に終わらせて、いったん寝てから再開したほうが、記憶が定着しやすいということですね。これは「インターリービング睡眠」と呼ばれています。

――それが広まったら、学校の時間割も変わってしまいそうな......(笑)。思考力の高め方から、記憶力の高め方まで教えていただきましたが、ナゾトキでも「記憶」がカギになることはあるんですか?

亮吾:ひらめきっていうのは、適切なタイミングで適切な知識を引き出せることでもあるので、そういう意味では記憶が重要になる問題もありますね。たとえば、同じ意味の単語を複数並べれば解ける問題で、「解き方のロジックはわかったのに1つだけ単語が思い出せなくて解けなかった」という声が多く聞かれたものもありました。

――知識の蓄積から、適時、ふさわしいものを引き出して活用するということも含めて、本当の考える力なんですね。

DaiGo:世の中で画期的と言われているものも、ゼロから新しいものを作ったというよりは、意外とすでにある知識やノウハウを組み合わせて生かしているケースが多いですね。 たとえばAmazonプライムの即日配達なんかも、実現を可能にした技術自体に目新しいものはありません。でも、普通に考えたら誰もが「無理でしょ」と思うことを、「本当に無理なのかな?」「ひょっとして方法があるんじゃない?」って考えて挑んだ人たちがいたから、今、プライム会員たちは、欲しいものを家で、しかも注文した当日に受け取れるというメリットを得られているわけです。僕たち人間の世界には、すでに膨大な知識や技術の蓄積があるわけで、それらの斬新な組み合わせ方、生かし方を考えついた人が、画期的なモノやサービスを生み出せるんだと思います。

亮吾:誰も考えつかないような組み合わせ方や生かし方を考える、というのも完全にパターン思考から脱した考え方だよね。すでにあるものを利用するのでも、他の誰かがうまくいったパターンの真似をしなければいいだけだし。

DaiGo:そうだね。誰かの真似をしない、人の裏をかいて考えてみるというのは、今後ますますビジネスで重要になってくる。パターン思考でビジネスを考えていると、すでにパターン化された「先例」を探すことしかできない。それだと、いくら成功したパターンでも二番煎じ、三番煎じにしかならないし、そんなふうに二番煎じ、三番煎じで一定の成功が見込める時代は、すでに終わりつつある。

――ビジネスで成功するためにもパターン思考は禁物。ということは、パターン思考で解けないナゾトキをやっていれば、きっとビジネスセンスも養われますね。

DaiGo:やっぱり億単位の年収を生み出したいと思えば、並大抵のビジネスセンスでは実現できないでしょう。そしてそれは、学校で叩き込まれたパターン思考で物事を考えている限り、養われることはありません。物事をクリティカルに眺めて、問題を発見し、解決する。そんなふうに自分の頭脳を最大化する方法を、ナゾトキをやることで、楽しみながら身につけられるんです。

亮吾:僕が現役東大生だと知ると、「どうしたら東大に入れますか?」とよく人が聞いてきます。でも本当に重要なのは、東大に入るための傾向と対策を練ることじゃない。東大に軽く受かるくらいにまで「考える力を磨くこと」なんです。そうすれば、東大に入ろうと入らなかろうと、自分の頭脳を正しく発揮していくことができますよね。
今後は学歴と個人の能力が、今まで以上に切り離されて考えられると思います。だからどの大学に入るかなど、ほとんど問題ではなくなってくる。それより、どうすれば自分の頭脳が本領を発揮できるのかを真剣に考えたほうが、ずっと豊かで幸せな人生を創造していくことに役立つと思います。ナゾトキが、そのひとつのきっかけになれたらと僕は思っているんです。

――ナゾトキって、ただ楽しいだけじゃなくて、とことん考え抜かれた能力開発ツールなんですね。ぜひ多くの人に、楽しみながら頭脳を磨いてほしいと思いました。今日はありがとうございました。

(了)

■メンタリスト DaiGo

松丸家の長男。慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学特任教授として活動中。著書累計280万部、『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』(学研)ほかヒット作多数。

■松丸亮吾

松丸家の4男。東京大学工学部在学中。
東京大学謎解き制作集団AnotherVisionの2代目代表として、イベント・放送・ゲーム・書籍・教育など様々な分野に謎解きを取り入れ、ナゾトキブームを巻き起こす。サークルとしての著書『東大ナゾトレ AnotherVisionからの挑戦状』(扶桑社)はシリーズ累計100万部に迫り、単著に『東大松丸式 数字ナゾトキ - 楽しみながら考える力がつく!』(ワニブックス)がある。卓越した発想力を活かして謎解きのみならずドラマの脚本・トリック監修にも携わる。


『天才脳をつくる!メンタルナゾトキ』
メンタリストDaiGo&東大ナゾトレ作家・松丸亮吾著
心理学の研究データを駆使してビジネス書ベストセラーを連発するメンタリストDaiGoと、現役東大生ナゾトレ作家としてフジテレビ「今夜はナゾトレ」でヒット問題を量産する松丸亮吾――本書はこの「天才兄弟」初のコラボ作品。亮吾が「ナゾトキ問題」を創作し、DaiGoがその問題を解くことにより得られる「頭脳パワーアップ効果」を心理学エビデンスから科学的に解説。
本書に収録される問題はすべてが「テレビ非公開の新作」。

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