2017年はジャズが誕生して100年目のメモリアルイヤーだということを知っていますか?
これは、1917年にアメリカで初めて「ジャズ」と明記された商業用レコードが発売されたことに由来しています。
この100年の間に、さまざまな名曲が生まれました。
「A列車で行こう」
「恋人よ我に帰れ」(Lover, Come Back to Me)
「身も心も」(Body And Soul)
こうした曲は、ジャズファンなら誰もが知っており、そうでない方も一度は聴いたことがあるナンバーです。
これを機に、改めてジャズの名曲に親しんでみるのも一興でしょう。
■世界的に著名なミュージシャンが教えてくれるジャズの奥深さ
しかし、ジャズの世界は広いもの。どのCDから聞けばいいのか分からない…と思っている人もいるでしょう。
上記の3曲を含めたジャズのスタンダードナンバーを中心に全12曲を収録したCDが付いた『昭和の思い出がよみがえる なつかしのジャズ名曲CDブック』(アスコム刊)という本は、日本ジャズ界の伝説的クラリネット奏者である北村英治さんの演奏と文章でジャズの世界を味わうことができます。
北村さんは、日本のジャズシーンが最も華やかだった昭和20年代後半から30年代にかけて、アイドル的な人気を誇り、その後も世界各地で活動を続けました。
イギリスでは、ジャズ雑誌の表紙を飾るなど、まさに「レジェンド」にふさわしい活躍ぶりです。
北村さんは現在(2017年3月)、87歳で、4月に米寿を迎えます。今でもステージに立ち、第一線のジャズプレーヤーとして活躍し続けています。
■北村英治が語る昭和のジャズの裏話
本には、そんな北村さんだから書けるエピソードが満載。
太平洋戦争後、進駐軍にジャズを習った話や、フランク永井や立川談志といった著名人とジャズとの関わりなど、知られざる昭和のジャズ界の裏話は興味深く読むことができます。
またベニー・グッドマン、バディ・デフランコといった、世界的なビッグミュージシャンとの交流秘話は、ジャズファン垂涎でしょう。
伝説のミュージシャンが演奏するジャズの名曲を聴きながらなつかしい昭和へ思いを馳せる――。そんな、心豊かなひとときを過ごしてみては、いかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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