健康は私たちにとって一大トピックです。テレビや雑誌で、いろいろな健康法が紹介されており、「1日5分でOK」「~するだけで効果あり」などなどどれも簡単にできそうな方法ばかりです。みなさんも何かこういった「健康法」を試したことがあるのではないでしょうか。
では、その健康法をいまでも続けていますか。ほとんどの人は、いくつもの健康法を試してきたけれど、どれも長続きしなかったと答えるのではないでしょうか。そういった声に応えて、どんどん簡単になっていく健康法。『健康に長生きしたければ 1日1曲歌いなさい』(アスコム刊)は「歌う」ことが健康に対してどのような良い効果を与えるか書かれた一冊です。
■「歌う」ことはなぜ健康にいいのか?
「歌う」ことならば、誰でもできるはず。音痴でも一人カラオケが好きという人はいるでしょう。本書によれば、歌うことによって以下のような効果が期待できるといいます。
1)老化の防止…口をよく動かすことは老化の防止のつながる
2)感染症の防止…唾液の分泌液を増やすことで感染症にかかりにくくなる
3)嚥下機能低下の防止…飲み込む力を保ち、誤嚥性肺炎のリスクを抑える
4)認知症予防…脳に刺激を与え、認知症を予防する
5)免疫力アップ…歌うことで細胞の活性化につながる
6)自律神経が整う…交感神経と副交感神経のバランスが整う
この他にも腹式呼吸をマスターすることでインナーマッスルを鍛えたり、思い切り歌ったりすることでストレス解消にもつながっていきます。ただし、これらはしっかりと継続できてこそ。歌の長期効果を検証するテストによれば、対ストレスの効果は短期だけでもある程度認められたものの、開始4週間、8週間と続けることでより大きな効果を得られることが分かったといいます。
■被災者の心をケアとして「カラオケ」を利用
東日本大震災の被災地では、被災者の心のケアとして「カラオケカー」が活躍しました。これはカラオケ最大手の第一興商とNPO法人「国連の友 Asia-Pacific」が共同で進めているプロジェクトで、仮設住宅で暮らす被災者たちを車体を丸ごとカラオケボックスにした車で訪ね、カラオケの場を提供するとともに、健康相談やストレスチェックなどを無料で提供しているそうです。
私たちの心に対してダイレクトに飛び込んでくる「歌」。そんな「歌」を思いきり歌うだけでも心身に良い影響が出るといいます。ただし、家の中で大声で歌うと近所迷惑になってしまうので、カラオケなどに行って実践してみてくださいね。
(新刊JP編集部)
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