いつでもしっとりすべすべで、ニキビもしみもない綺麗な肌には、女性なら誰でも憧れますが、毎日お手入れしているのに、どうしても肌がきれいにならなかったり、それどころか肌が荒れることに悩んでいる人は多いはず。
『肌のきれいな人がやっていること、いないこと~月1万人を診る人気皮膚科医が自分の肌で試した本物の美肌法』(あさ出版/刊)の著者で皮膚科医の菅原由香子さんによると、普段から肌に良かれと思ってやっていることのなかには、かえって肌荒れを悪化させてしまうNGケアが混じっているのだとか。
一体どんなケアが「NG」なのでしょうか?注目のインタビュー後編です。
――季節ごとになりがちな肌荒れはありますか?
菅原:季節の変わり目は、お肌の調子が悪くなるとおっしゃる方が多いですね。
その原因は、もともとお肌に合っていない化粧品を使っていて、普段は肌がそれに耐えているけども、季節の変わり目は外気の温度や湿度が変わってきますので、肌がそれについていけなく、合わない化粧品にも耐える力が発揮できなくなるからです。
根本的な治療は、そのような症状に悩む方は肌に合わない化粧品(通常の市販の化粧品すべて)をやめる必要があるのです。手作り化粧品や本当の無添加化粧品に替えるとそのようなことは起こらなくなります。
肌の強い人は、季節の変わり目も、体調が悪い時も肌の調子は悪くなりません。市販の化粧品の害のある物質にも負けない肌をもっている方です。そのような方は、そのまま市販の化粧品を使っていても問題はないのでしょう。うらやましいです。
――また、食生活が肌に大きな影響を与えるというのはうなずける話でした。糖化が肌のしわとたるみを増すということについて、「糖化」を避けるための食事とはどのようなものになりますか?
菅原:一気に血糖値が上がると糖化は進みます。食べると血糖値は上がりますが、炭水化物や糖質をすくなくすれば、そんなに血糖値は上がりません。
食べる順番も重要です。食物繊維がたっぷりの野菜、そして魚、肉などのタンパク質を取って、最後に炭水化物(米やパン)を少量食べましょう。
砂糖たっぷりのスイーツは食べない方がいいです。それはなかなか難しいと思いますが、食べる回数を少なくするだけでも良いと思います。
また、焼き色がついているものは糖化を進めるので、料理するときに揚げたり焼いたりするより、ゆでたり蒸したりする方を選択するのが良いです。
――最近では、男性でも肌に気をつかう方は増えてきています。私は特に化粧品をつけたりはしていないのですが、風呂あがりなどは顔の皮膚がつっぱったり、白く粉が浮いてしまうのが悩みです。効果的な解決法がありましたら教えていただきたいです。
菅原:なぜお風呂上りに皮膚がつっぱったり、粉が浮き出るのか。
それは、お肌の水分が足りなくなったからです。原因はお風呂の時にシャンプーがお顔についてしまっていること、シャンプーを流すときのお湯も顔にかけてしまっていること。
顔を洗うときにお湯(体温より高い温度)で洗っていること。人によっては湯船のお湯を顔にかけていることです。
シャンプーは肌の構造を壊す合成界面活性剤のとても強いものが主成分です。それをお顔につけてしまうと顔がつっぱるのは当然です。
体温より高い温度のお湯は、皮膚の保湿する成分を流してしまいます。冷ためのぬるま湯で洗顔する必要があるのです。一切お湯は顔につけない方がいいです。
――最後になりますが、肌のトラブルに悩む方々にメッセージをいただければと思います。
菅原:肌トラブルに悩んでいらっしゃる方は、必ず原因があります。
様々なことをためしても改善しないのは、原因にそったことをしていないからです。
こちらの化粧品がダメだったから、そっちの化粧品…と化粧品を転々とする方は多いのですが、こっちの化粧品にもそっちの化粧品にも肌に負担のかかるものが配合されているのです。
また、化粧品だけではなく、金属アレルギーが原因だったり、食べているものが原因だったり。
まずは原因を突き止めましょう。この本には原因を突き止めるヒントが満載です。
肌荒れは絶対に改善します!
(新刊JP編集部)
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