受験が近いのに学力が伸びない。
行きたい大学(高校)に届きそうにない。
勉強しているのに成績が上がらない。
勉強に励んでいるのに結果が伴わないと「自分は頭が悪いんだ」と自信をなくしてしまいがち。でも、ちょっと待ってください。勉強の成果が出ない原因は、もっと別のところにあるのかもしれません。
■「頭がよくなるノート」「能力にフタをするノート」の違いとは?
『図解 頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』(高橋政史/著、かんき出版/刊)は、勉強が成果に結びつくかどうかを左右するものの一つとして「ノートの使い方」を挙げています。
たしかに、どんな種類の勉強でもノートはつきもの。どんなノートのとり方をするかによって、成果が変わってきても不思議ではありません。
本書によると、たとえば「余白がなく、びっしり文字が書きこまれている」「文字だけで書かれていて図表や絵がない」「4色以上ペンを使っている」「第一印象が汚い」などはすべて、悪いノートの特徴です。こんなノートでは、結果が出ないばかりか自分の能力にフタをしてしまいかねないといいます。
これに対して、頭がよくなり、勉強が結果に結びつくノートは「見た目がすっきりして美しい」ことに加えて「余白が充分にとられ」、「使うペンは3色以内」で、「図表や絵がたくさん入っている」のが特徴。
ノートの命である「学んだことをあとで再現できるか」という点にしっかりフォーカスされています。
■努力が成果に結びつく「方眼ノート」の活用法
では、これらを踏まえて「頭がよくなるノート」を作るためにはどうすればいいのでしょうか。
本書で推薦しているのが、横線だけの一般的なキャンパスノートではなく、縦にも横にもラインが入って格子状になっている「方眼ノート」です。
これを使うことで、すっきりと整理され、要点がわかりやすいノートを作ることができます。
方眼ノートを使うことに加えて
・スペースを3分割して使うこと
・何の勉強をしているのかがわかる「見出し」をつけること
この2点を意識すると、勉強したぶんだけ成績が伸びるノートを作ることができます。
たとえば英語の長文読解を勉強するなら、ノートを横長になるように広げて、上3cm~5cmのスペースに、見出しを書くスペースを作ったあとで、縦に3本線を引いて区切ってみましょう。
まず、3つに区切った左のゾーンには、英字新聞の切り抜きを貼るなど英文を準備します。そして、真ん中のゾーンにはこの英文を読み解くカギになる構文、右のゾーンにはわからない単語とその意味を記入して、最初に作った見出し用のスペースに英文のタイトルを書いておけば、いつ見返しても勉強内容と要点がひと目でわかる、すっきりした英語ノートができるはずです。
もちろん、英語だけでなく、国語も歴史も数学も、そして学校の勉強に限らずセミナーや資格取得の勉強などビジネスシーンでも、基本的にはこのやり方で大丈夫。より詳しい解説は、用途別に本書にまとめられています。
本書は、12万部を突破しベストセラーとなった『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』の図解版。東大合格生や外資系コンサルタントがこぞって使うという方眼ノートの使い方がよりわかりやすく、説明されています。
来たる2015年をよりよい年にするために、まずはノートのとり方から変えてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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