思ったような会社じゃなかった、やりたい仕事とは違う部署に配属になった…仕事に対する不満は、誰もが持っているものですし、誰もが愚痴を言いたくなるものです。特に新人のうちは、会社や仕事に対して理想と違っていたということが多くあり、モチベーションが上がらないこともしばしば。
そんな人たちに気合いを入れてくれる一冊が、『私たちの人生の目的は終わりなき成長である』(千田琢哉/著、学研マーケティング/刊)です。本書は、ビジネス書作家で20代のカリスマ・千田琢哉さんが、厳しい言葉を織り交ぜつつも、若者へ成長につながるエールをつづった一冊。
ここでは、本書の中から「新人に贈る心得」を3つ、ご紹介しましょう。
■自分の会社を「ブラック企業」呼ばわりしない
「入りたい!」と意志表示をして入社した会社。でも、入ってみたら理想と違っていた…。残業にパワハラ、「この会社はブラックだったんだ…」と思ったことがある人もいるはず。
確かに行き過ぎたブラックならば、自分の身を守るために何らかの対策を講じるべきです。しかし、繁忙期に少し続けて残業を頼まれたり、怠惰による自分のミスで激しく叱責を受けたりしたくらいで「ここはブラックだ」と言っていませんか? そうであれば、とても寂しいことです。
多少苦しいと思っても、その環境にいるのであれば、愚痴を言わずに研鑽を重ねていくことが大事です。もし、それでも自分の会社を「ブラック企業」だと蔑むくらいなら、さっさ退職してしまったほうがいいと千田さんは言います。
■無断遅刻した人間に人権はない
社会人としてありえない行為といえば「遅刻」です。その中でも本当に許されないのが「無断遅刻」。到着してから「ちょっと道が混んでいまして…」「体調を崩していまして…」などと苦笑いして言い訳をしている人を、成功者たちは心底軽蔑します。無断遅刻の常習犯は、組織から干されて孤立無援になっているに違いありません。
時間を守ることの重要性を理解できている人は、人間として認められ、成功者から応援してもらえます。遅刻する人って意外と多いですよね。だから、時間を守れる人が逆に輝くことができる。あなたはちゃんと時間を守れているでしょうか?
■新米のうちは上司の奴隷である
多くの成功者が成功するコツとして「素直であること」をあげます。新人として入社した後、右も左も分からない状況の中で、あなたを助けてくれるのは上司です。しかし、素直さを持ち続けるのも難しいはず。そんなときどうすればいいのか。
上司の奴隷に徹することです。
ひたすら上司の言うことを聞き、上司に尽くし続ける。そんな“奴隷ごっこ”を1年間でも続けることで、大きく成長できるはずなのです。
社会人になって、まず求められることは成功ではなく成長です。成長あってこその成功であり、成功者たちが「若い頃は失敗してもいい」と言うのはそこに成長のための種があるからです。
しかし、成長の種を蒔くことを自ら放棄してしまうような行動をとる人たちがいるのも事実。あなたがもし、成長したいのであれば、千田さんの至言に耳を傾けるべきであるはずです。
(新刊JP編集部)
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