インターネットを使って誰でも気軽に物を売り買いできる時代。Amazon等を利用して商品を仕入れて販売するということを副業としてやっている人は、以前ほど珍しくなくなった感があります。
さほど手間がかからず、上手にやれば会社で得られる収入と同じくらい稼げるとあって、この副業に興味を持つ人は多いと思いますが、「何を売れば儲かるのか?」という判断は素人には難しいところ。ここがネックとなってなかなか実行に移せないという人もいるはずです。
『1日15分で月10万稼ぐ カメラ転売』(東尾伸護/著、遊タイム出版/刊)はこんな悩みに一つの答えを出しています。
タイトルの通り、この本で取り上げられているのは「カメラ」。著者の東尾伸護さんは、仕入れる商品をカメラに絞ってネットで転売したところ、本業の収入を優に超える額を毎月稼ぎ出すことができるようになったといいます。
となるとその秘訣が知りたいところ。
そこで、今回は東尾さんご本人にお話をうかがってきました。
―東尾さんの著書『1日15分で月10万稼ぐ カメラ転売』についてお話を伺えればと思います。まずはカメラの転売で会社員としての給料をゆうに超える額を稼いでいるという東尾さんが副業を始めた理由についてお聞きできればと思います。
東尾:副業を始めたきっかけは、サラリーマンの給料を上げるのはとても大変だったからです。
給料1万円を上げることですら、資格をたくさん取ったり、何年も会社に勤めないと、
達成することができません。
しかし、副業をすることによって、サラリーマンで収入を増やすよりも簡単に収入を伸ばすことが出来る。自分が行動しただけお金を稼ぐことができるので副業をすることを決めました。
―副業を始めるとなって「カメラ」に目をつけた理由はなんだったのでしょうか。
東尾:カメラの転売で月収100万円稼いでいる人がいたこと。商品の単価が高こと。マニア商品ということです。
カメラの転売で月収100万円稼いでいる人がいるということは、私も同じように月収100万円ないし、サラリーマンの月収30万円くらいは稼げるだろうと思いました。
また、単価が高いということは、利益の額も大きいことなので、1個の商品で1000円の利益を得るよりも効率的に稼げると思いました。
さらにマニア商品ということで、不況にも強いのではないかというのもありましたね。
―また「カメラ」という一つのジャンルにしぼって売買するというやり方も特徴的です。扱う商品を絞ることのメリットにはどんなものがありますか?
東尾:扱う商品を1つに絞るメリットは、儲かる商品探しから始める必要がないということです。普通の小売ビジネスは、まず「儲かる商品」、「儲かるジャンル」から商品探しを始めます。初心者の場合、何が儲かるか全くわからないので、商品探しから始めるわけですが、多くの場合、この時点で挫折してしまうんです。
しかし、ジャンルを1つに絞ることで、儲かるジャンルを探す必要もなく、ただ、利益の出る商品を探せば良いという点があります。
また、ジャンルが1つなので、商品の点数が限られ儲かる商品が覚えやすいことも挙げられます。そのため、儲かる商品ジャンルを1つに絞ることはとてもメリットがあります。
―なかでもカメラ転売が副業として優れている理由はどんな点にありますか?
東尾:1個の商品で利益が高いことです。利益が高いということは、時間の限られているサラリーマンの方に、有利に働くということです。
1個の利益が100円だと、月に10万円稼ぐためには、1000個商品を売る必要があります。この数字は現実的に考えても絶対に無理な数字です。
しかし、カメラの転売は、1個で1万円の利益、中には1個で10万円の利益が出せます。
すると、たったの1個だけ、10万円儲かる商品を販売すれば、月の利益が10万円取れますので、サラリーマンの副業としてはとても優れています。
―どんなタイプのカメラが売れる、というのはありますか?
東尾:特にはないです。著書にも書きましたが、コンパクトカメラのようにすぐ新機種が出るカメラは価格が下がるのですぐに稼げなくなります。
逆によりプロに近いカメラは、開発年数が長いので価値が下がりません。また、生産が終了したカメラも価値があまり変わらないので、こういったカメラを扱うのが良いです。
多くの商品をすぐに販売したいのであれば、より初心者向きの機種の方が多くの人が買ってくれます。ただ、プロが扱う機種もすぐに売れてしまうので、フィルムカメラを扱うのではなく、デジタル一眼レフカメラを扱って行くのが良いです。
(後編につづく)
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