物事をネガティブに考えてしまったり、「どうせ私なんか…」と自分のマイナス面ばかりを見てしまっては、本来持っている能力を発揮することも、新しいことに挑戦することもできません。
活動的に、前向きに生きていくためには、まず「今の自分を好きになること」が大事です。ですが、長年にわたってつちかわれた考え方をがらっと変えるというのはなかなか難しいですよね。
そんな人に向けて、自分を好きになるためのヒントをくれるのが、『小さなことからあなたが変わる!自分を100%好きになるシンプルな習慣』(青山華子/著、SBクリエイティブ/刊)です。
今回は、本の中から「自分を好きになれない状態」を抜け出すための考え方を紹介します。
■“黒い感情”があってもいい
怒りや嫉妬、疑いなど、人に対してネガティブな感情を持ってしまうことは、おそらく誰にでもあることです。
しかし、どこかで「ネガティブな感情を持つのは悪いこと」だと思っている人は多く、そういう人は“相手を許すことができない自分”に罪悪感を持ってしまうことがあります。
どんなに理不尽な扱いを受け、嫌がらせをされても、すぐにポジティブな気持ちに切り換えられる人などまずいません。それに対して許せないと思ったり、怒りを感じたりと“黒い感情”持つことのほうが、人として自然なのです。
もし、人に対してネガティブな感情を持ってしまう自分を好きになれないなら、そんなところも自分の魅力なのだと開き直ってしまいましょう。
■自分の体でひとつだけ好きな場所を見つける
容姿が理由で自分を好きになれない人もいます。
そんな人は、自分のなかに「あるべき理想像」があって、その理想にとらわれるあまり、それ以外の自分を受け入れることができないのかもしれません。
もしそうだとしたら、今の自分を受け入れるためにも、一カ所でいいので自分の体の中から「気に入っている部分」「好きな部分」を見つけてみましょう。
「髪がきれい」でも「姿勢がいい」でも「首筋がセクシー」でも構いません。とにかく、どこか一つだけでもいいので自分の中から好きになれる場所を探してください。それが今の自分を好きになるきっかけになります。
もちろん、それですべてが解決するわけではありませんが、やってみると今まで気がついていなかった自分の魅力が見えてくるはずです。
■「自信」よりも「自分」を持つ
学校でも職場でも「自信を持ちなさい」ということがよく言われますが、自分を好きになれない人に自信を持てといっても、それは無理な話でしょう。
でも、「自信」ではなく「自分」を持つことならできます。
「自分を持つ」とは、「自分の行動に、自分なりの答えを持つこと」です。これなら、自分は何が好きで何が嫌いか、という自分の価値観にしたがって考えて、判断し、行動すればいいだけです。
この繰り返しが「軸がある、揺るがない自分」を作ります。それは、いつか自分への自信につながっていきます。
自分を好きになれないまま生きていくのは辛いこと。
しかし、少し周辺環境を変えるだけで、自分の隠れた魅力が発見でき、もともと自分が持っていた「自分の印象」が変わるきっかけになることを本書は教えてくれます。
人間関係や仕事がうまくいかない原因が自分の内面にあるようなら、そんな自分を変える転機となる言葉がきっと見つかるはずです。
(新刊JP編集部)
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