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投資で失敗する人と成功する人の分かれ目とは?

 日本経済の景気改善の機運が高まっているとはいえ、まだまだ私たち一般人は景気の改善を感じられるシーンが多くありません。
 「いつどんなことが起きるかわからない」という漠然とした不安を抱える中で、ただ時間は過ぎていくだけ。収入はほとんど増えず、精神的に追い詰められていくばかりです。

 そんな生活から脱却するために、仕事とは別に副収入をつくろうと、株やFXにチャレンジする人もいますが、気をつけてやらなければ大損してしまうことがあります。
 山口堯史さんが執筆した『「僕らはもっと自由になれる」3年で10億円稼いだ私の成功法則』(角川学芸出版/刊)は、山口さん自身の体験に基づきながら、どのようにすればFX(外国為替証拠金取引)で稼ぐことができるかを説明した一冊。失敗も成功も体験している著者ならではの言葉が詰まっています。
 ここでは本書の中から、FXに失敗する人、成功する人の分かれ目を紹介します。

■失敗する人のパターンとは?
 山口さんは本書で「FXは安全な投資」だと述べていますが、それは他の投資に比べて、という意味です。
 順調に儲けが出ているとどうしても人間は調子に乗り、油断してしまうもの。山口さんも、FXをはじめて3年目に入り、トレードスタイルもなんとなくできあがった状態になり、順調にトレードを行う毎日が続いて「勝つのが当たり前。FXはお金のなる木ぐらいに思っていました」と回想します。
 そんな、明らかに調子に乗っていた山口さんに、悲劇が襲いかかります。

 最初の兆候は、レートが少し想定外の動きをしたことでした。嫌な予感はしたものの「すぐにレートは元に戻るだろう」と思い、山口さんはそのままにします。
 しかし、その予想は外れ、激しい値下がりが起きたのです。それでも山口さんは「また急激に戻るものさ」と思い、さらにそのままにした結果、一晩で口座から2000万円が消えるという大惨事が起きたのです。
 失ったお金の中には、子ども2人の学費なども含まれていました。そう、山口さんは手持ちのお金をすべてつぎ込んでいたのです。
 連戦連勝の自分が負けるはずがない――そんな自信も塵と化した山口さん。パニックになったらもう正常な判断ができなくなります。リスクコントロールができなければ、投資には手を出すべきでないのかもしれません。

■稼ぎ続けることができる人とはどんな人?
 逆にFXで成功をするのはどんな人なのでしょうか。それは、最初に正しい知識を身につけてルールを守って行っている人。つまり、まじめにFXに取り組んでいる人だと山口さんはいいます。
 FXにチャレンジする人の多くは、この大事な部分を省いてしまってスタートします。FXで成功する人はトレーダー全体の約2割だといわれていますが、成功している人は高確率でしっかりと勉強してから、トレードの世界に入ってくるといいます。
 山口さん自身も、前述の失敗を経験し、考えを改めてトレードの検証に時間を割くようにしたそうです。
 「ラクに稼ぎたい」誰もがそう思うはず。でも、軽い気持ちを持ったまま続けても、上手くいき続けることはそうありません。どこかに落とし穴があるものです。だからこそ、まじめにFXと向き合うことが大事なのです。

 山口さんが留学や旅行先で知り合った外国人は、若い人やあまりお金を持っていなさそうな人も、投資や資産運用の話をよくしていたそうです。日本はキャッシュを銀行に預けておけばいいという考え方が一般的ですが、今や、そうは言っていられない時代になりました。
 本書はサラリーマンが仕事をしながらでもできるFXの方法をあますところなく紹介した一冊。稼ぐための具体的な方法だけでなく、どのように向かい合うべきかを教えてくれます。こんなご時世だからこそ知っておきたいノウハウが詰まっているはずです。
(新刊JP編集部)

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